- 作者: PEACH-PIT
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2004/12/24
- メディア: コミック
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なんというか、シリアス、バトル、コメディのバランスがいいのか、キャラがいいのか、絵がいいのかよくわかんないんですけど、全部が合わさって出来上がった雰囲気というかこのマンガ自体っていうのがすごく好みです。きっと全部いいんだ、っていうのは暴論か。冷静に考えると話筋とか設定とか割といい加減な気がしますから。そんなに気になりませんけどね。薔薇乙女やひきこもりっていう設定をおいとけば、少年誌でも全然いけそうなストーリーな気がするんですが、それでも絶対メジャー誌連載ではないだろうなというマイナー感が漂っているのが良いのかもしれません。コミックバーズですし。薔薇乙女たちのキャラクターは類型的なものですが、記号的になりすぎて媚びた感じにならないくらいのバランスがちょうどいいです。あと、すごく可愛いけどアニメ調ではない絵も好き。見てて幸せになれます。読んでも幸せになれるので一石二鳥。
話は双子のドールズ関連が終わるところまで。アリスゲームが軸の人形パートとジュンの成長が軸の人間パートが上手い具合に絡まってます。不満点は発刊の間隔が短いせいで話数が少ないことと、新しく出てきた人形の金糸雀。特に金糸雀はどじっ子なキャラも個人的には問題なのですが、バックグラウンドがまったく語られてないので不安が残ります。話に絡んでこないただのマスコットになってしまうと困りますし。作者はキャラ主導でストーリーを作ってる感じですから、キャラがこけると…って言うのもありますから。でも、続きを楽しみにします。