- 作者: ひぐちアサ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/21
- メディア: コミック
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ひぐちアサは絵が嫌いとかいいつつも、やっぱり面白いものは面白いです。この巻の内容では、榛名と阿部の因縁が明らかになったり、西浦高校がチームとしてまとまりを強めたりといった、野球漫画としては試合前の力をためるところなのに、十分面白いのだからすごいなと思います。とにかくウェットで、スーパーマンや超人間的なプレーもなく、努力と根性と友情でスカッと勝ち上がることもなく、その代わりそれぞれのキャラがいろいろ考えたり悩んだり、いろんな思いが絡まって人間関係がごちゃごちゃしたりしながら野球をしてます。この辺の心理描写が上手なので、あぁスポーツって人間がやってるんだなぁと感じられるのが、試合をしてなくても面白い理由かも。こういう心理面の描写には高校野球って言うのもぴったりだと思います。プロがこんなにグダグダしてたら逆にどうかと思いますし。
しかし、小学生の頃ドカベンが大好きで、ずーっと野球マンガが書きたかったという人がヤサシイワタシみたいなのを書いていたとはびっくりです。
満足度:A−