男脳・女脳な美少女マンガ

古本屋でディグレが売っていたので買ったときに思い出したのですが、赤松健氏が自身の 日記

最近の「美少女が出てくる漫画」について、
 1:男脳(おとこのう)で描かれた漫画
 2:女脳(おんなのう)で描かれた漫画
で分類してみることを提唱してみたり。

1は、マガジンだと「ネギま」「神to」、ジャンプだと「いちご」など。美少女を、男の(興味本位の)視点で見ている漫画。または(その気はなくても)わざわざそういう作風を強い(られ)ている漫画。
2は、「あずまんが」以降の、美少女に性的な願望をストレートにぶつけない、対象物を愛でたり観賞したりする価値観を基点とする漫画。マガジンだと「スクラン」、電撃大王の「苺ましまろ」や萌え4コマ作品など。

昔は、男の作家はみんな男脳だったのですが、最近は女脳の男性作家が増えて、かなりの流行を形成しています。PCエロゲーでも同じかも。しかし男脳漫画が時代遅れかというとそうでもなくて、例えば大暮さんは完全に男脳。ジャンプも男脳雑誌なので、女性読者が男脳漫画を全て嫌うということでもなさそうです。

『話を聞かない男・地図が読めない女』風に言うと、女脳は、例えば朝に歯を磨きながら、今日着る服とかお弁当のことなどを複合的にイメージしていくことができるので・・・・つまり、長編ストーリーよりもオムニバスっぽい漫画が多く、日頃思った些細な事がテーマだったり、オチを重要視しない、みたいな?

男脳だと歯を磨くという1つに集中しますので、あらかじめテーマやオチが決まっていて、それに沿って描かれている漫画が多くなるという感じ。(または誰が一番強いかとか、イベントの結果がどうなるか等。)

でも「D.Gray-man」はバトル漫画なのに女脳。「涼風」は微妙で、私は女脳と判定。設定や作画は完全に男脳なのですが、なぜか美少女への性的興味を感じない作風かと。

ということを言っていて、そういう分類もあるかと思ったり。マンガにしろなんにしろ創作された美少女っていうが妄想の産物であることは逃れられないので、この分類で行けばそこに直接的な欲望が投影されてると男脳なマンガで、隠蔽されてる、あるいは、あまり無いと女脳なマンガなのかなと思います。見方的には直接的に作品に感情移入して中から美少女キャラクターを眺めるか、作品と自身に一線を引いて作品の外から美少女キャラクターを愛でるかの違いというか。まぁ、この辺の話は考えると色々難しい気がします。とりあえず、私の好みは女脳マンガに偏ってるなぁと思いました。