F1 オーストラリアGP

今更ですけど。
雨にひたすら翻弄されたGPになってしまって、いまいちチームの力関係が見えなかったのが開幕戦としては不満ですが、今年もF1が始まったと実感できただけでもまぁいいかな。新レギュレーションは不満点を挙げればきりがないし、BARがやったような抜け道もまだでてきそうですが、これから何レースかやってこなれてきてからじゃないと判断がつかない気がします。タイヤ温存に燃料セーブにルールの抜け穴探しとレース全体が戦略重視に傾きすぎてる気はしますけど。純粋に力いっぱい走る所をもう少し見たいです。
レースは予選は雨でシャッフル状態でしたが、決勝はドライで力関係も少し見えた感じでした。優勝はフィジケラでポールトゥウィン。3位のアロンソと合わせてルノーの早さは噂通り本物です。今まで実力は十分すぎるほどあるといわれながらマシンに泣いてきたフィジコが、ようやくミハエルとやりあえるマシンを手に入れたと思うと今シーズンは面白くなりそう。アロンソより安定感がある分チャンピオンに近い位置にいると思います。2位のバリチェロも速さ十分。フェラーリは新型マシンが出るまで苦しいでしょうが、それでも十分速いです。4位はクルサード。開幕男の本領発揮。スタートがドライバーによるところが多くなったのも、スタートのうまさに定評のあるクルサードにはプラスだろうし、マクラーレンの重圧から開放されたのもいい方向に作用してるようです。クリエンが7位にはいったことで、レッドブルはテストでも好調さがフロックではないところを示してくれました。これにはちょっとびっくり。5位は地元のウェバー。ウィリアムズは堅実に速いみたいですが、レッドブルに抑えられちゃいかんでしょう。マクラーレンモントーヤ6位、ライコネン8位。速いのは分かるのですがどうにもかみ合ってない感じです。その後ろだとトヨタが予選は良くてもレースだと苦しいかな、BARはレースペースが根本的に遅すぎてダメ、ザウバーも同じ、ジョーダンミナルディは走っているだけといった感じでした。
このレースで感じたのは、ルノーが頭一つ抜けてるなということ。序盤フェラーリが新型車を投入するまではレースはルノーが中心でしょう。その後ろにフェラーリマクラーレン、ウィリアムズ。それからレッドブルトヨタレッドブルはシーズン後半にかけて失速する可能性もありますが、速さはありそう。BARの上、ウィリアムズと戦うくらいまでいけそうです。トヨタは速さは見せたのであと少し。当初失敗作をいわれた新型車をここまで持ってきた辺りチーム力の向上が感じられて、俄然期待が持てそうです。その後ろがBARにザウバー。両者ともレースペースが遅いです。BARは最後のバトンのペースを考えると本当はもう少しいけるはず。少なくともウィリアムズと同等くらいには走って欲しいです。ザウバーは今年はフェラーリから離れるための繋ぎの一年になってしまうのかなぁ。ジョーダンは完全にチーム再建の一年。ミナルディは速く新型車を。