F1 サンマリノGP 日曜日

2回目の予選の話から。BARの復調は確実なところのようでバトン3位、琢磨6位ときっちり順位を上げてきました。後はミハエルがまさかのミスで13位。それほど追い詰められてたのか、気負いすぎていたのか。他のところは特に順位変動なし。アロンソがえらい好タイムを出してこれはダメかと思ったところでそれをさらに上回ってきたライコネンが素晴らしかったです。セクター3速すぎです。
決勝はスタートは特に波乱もなく。ウェバーと琢磨が争ったくらい。ライコネンが逃げてアロンソが追い、少しはなれてバトン。問題だったのはその後ろで、ペースの全然上がらないトゥルーリブロックが発動して、ウェバーからミハエルまでの団子状態。結局これが結果に大きく響いてくる事になりました。後方ではフィジケラがクラッシュ。バッドラックはルノー内では全てフィジケラに向かってる様でここ数戦ツキがないです。去年のトゥルーリのようにならなきゃいいんですが。最初にレースが動いたのはかなり序盤でライコネンのトラブルでのリタイア。せっかくのPPから逃げていたのに…。ファンとしてはガッカリ。その後ウェバーを琢磨がオーバーテイク。良い追い抜きでした。今日の琢磨はなかなか良かったです。
そのまま一回目のストップで問題はピット後にトゥルーリの前には誰が出るか。ウィリアムズはピットが早くて無理。ビルヌーブも無理。もっと早く入っていたバリチェロはトラブルを出してリタイア。ここで少し引っ張った琢磨はトゥルーリとウェバーの前に出て、3位が頭をよぎりましたが、その後ピットインのブルツとミハエルにやられてしまいました。ブルツは代役ながらしっかり走行。マクラーレンがBARよりレースペースが速いこともあって、この後も琢磨の前をしっかり守ってました。十分な仕事。それより驚いたのはミハエル。一人他の車より2秒近く早いラップを刻んで、ピット後に3位に上がった後もバトンとアロンソを猛追。2,30秒あったマージンをものすごい勢いで削っていく様はすごいものがありました。2回目のピット前にはバトンに追いつき、バックマーカーを利用しオーバーテイク。2回目のピットではアロンソの前には出れなかったものの、その後はぴったりと後ろにつきテールトゥノーズの大接戦。久しぶりに息の詰まる手に汗握るバトルでした。圧倒的な速さで右に左に仕掛けるミハエルを、バックマーカーに追いつかないようにペースをコントロールしつつノーミスでラインはしっかり守り続けるアロンソ。まさにこういったバトルこそF1の醍醐味といった感じ。熱くなりました。結局守りきったアロンソが優勝。3連勝は明らかにドライバーの実力。今ノリにノッてることもありますが、正直ここまでの成長を見せてくれるとは思わなかったです。大差のポイントリーダーは最年少チャンピオンへの期待感十分。2位にミハエル。ラップペースの異常さが13位からの追い上げを可能に。BSタイヤがこのサーキットにはまったというのもあるのでしょうが、F2005が速さを秘めていて、ミハエルの腕はまだまださび付いちゃいないということを見せてくれました。次戦もタイヤ次第な部分はあるでしょうが、それでもルノーに挑めるのはここくらいか。バリチェロに不運が重なってるのが不安といえば不安ですが。3位にはバトン。BARは確実な復調傾向。まだルノーマクラーレンのレベルではないでしょうが、ミシュランのトップグループには戻ってきました。4位はブルツで良い仕事。5位は琢磨。BARはダブル入賞。6位にはトゥルーリをかわしたビルヌーブが。散々「終わった」と言われていたビルヌーブも復調の気配。7位トゥルーリ8位ラルフのトヨタ勢はダブル入賞もちょっとレースペースの遅さが気になりました。
次はアロンソの地元スペインで大騒ぎの予感です。復調フェラーリにBARが加わって、トップグループは誰が抜け出すかまったくの未知数ですが、やっぱり軸はアロンソ出間違いないのではないでしょうか。