- 作者: 城平京
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2005/04/22
- メディア: コミック
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ということで相変わらず加速しっぱなしの13巻。解決編で明らかになったとんでもない運命は、盤面のちょっとした矛盾を糸口に、より混迷を極めていって…って所なんですが、どうにもこうにもこの先を知ってるからノリきれません。ちょっとした情報の差が決定的な構図の変化をもたらして、真相が二転三転するのはまったくいつもの城平京。台詞回しも相変わらず良い感じ。運命に踊らされ、希望を失っていく様がたまりません。
話はどんどん救いの色が薄くなって盛り上がってるのに、なにかスピードを出し切ってしまった後の空白のような感じを受けるのは歩が何か悟ったような感じだからか。それでも火澄に言うように歩の強さは持たざるものの強さである以上、この先ハッピーエンドに持っていくには一波乱くらいはありそうです。あと、歩とひよのの距離が縮まっているのにも注目したいところ。ひよのの「お願い」が物語の本筋で大きな意味を持ってくると良いなぁ。
あと、メインキャラクターは何があっても怪我はすれど死にはしなかったこのマンガで、火澄にカノン・ヒルベルトがあまりにもあっさり殺されたのは、正直びっくりでした。
満足度：A-
