狂乱家族日記 弐冊目 / 日日日

狂乱家族日記弐さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記弐さつめ (ファミ通文庫)

決してつまらないわけじゃないんですが、合わないなぁと痛感。何より、凶華の目茶目茶すぎる行動が自分の中で笑って許せないのが厳しいです。
でも家の前に人の家潰して滑走路作ったり、家族の乗った飛行機墜落させたり、新築のホテルを無人島に作らせたうえで破壊したり、人の運命勝手に決めたりするのはさすがにどうなのか。怒られてしょげても次の瞬間は天上天下唯我独尊な我が侭ネコミミ娘に戻ってますし。魅力的ではあるのですが、ちょっとというところ。
話は相変わらずの狂乱ドタバタ劇を、新婚旅行で流れ着いた無人島を舞台に、生物兵器猿にさらわれた優歌を取り戻そうと展開。ご都合主義的的展開と無茶すぎる展開を目いっぱいに詰め込んでの大騒ぎです。その辺のくだらなさに家族の絆が絡んでくるのですが、どうもその辺が上手く読み取れなかったです。むしろ孤独な博士の話の方が惹き付けられるものがありました。人形と代償と愛情という話が良い感じ。前の巻も本筋より姫宮の話のほうが良かったし、この人はシリアスな話を書いた方が面白いかなと思います。
満足度:C+