本屋に立ち読みをしに行って、文学系の雑誌をパラパラやっていたのですが、ラノベを中心とするオタク的な文化の進出って思いのほか進んでる模様です。いわゆるボーダー的なもの。野生時代で大人のためのキャラクター小説を特集していて、西尾維新のインタビューや水野良桜庭一樹有川浩坂木司須賀しのぶの小説を掲載していたり、トリッパーでこれから注目したい作家に佐藤友哉桜庭一樹の名が上がっていたり。群像と新潮では舞城王太郎が書きすぎなくらいに書いていますし。マンガやアニメ、ラノベやノベルゲームなどのオタク文化的なものを普通に見て育ってきた世代が、そういう一般文学系の世界でも関わってくる年代になってきたってことなのでしょうか。書き手、読み手、作り手に限らない話で。この類のボーダーを壊していく作品を、こっち側の立場の人間から追いかけていくのはとても面白いので、この流れは実に興味深いです。ラノベ「評論」ブームはちょっと加熱しすぎな感じがしますけど。ファウストリアルフィクションの流れもありますし、今はかなり面白い時期なのかもしれないと最近特に思います。


ジャンプとガンガンも立ち読みしたのですが、テニプリの訳のわからなさが最高潮でした。もはや紙面レベルでシュールレアリスムな感じです。そしてBLEACHはいよいよ力関係がわからないです。一瞬一瞬の見せ方は抜群だと思うのですが。ガンガンではヴァンパイア十字界が山場な感じ。伏せカードを一枚づつめくるように真実が明らかになり、それに従い話そのものの構造が変わっていくこの人の手法はやっぱり読んでて面白いです。アーデルハイト復活出話はどこへ流れるか全く予想もつきません。そういえば、mixi城平京の小説が出るという噂を見たのですがどうなのでしょう。スパイラルが一段楽したところで出てもおかしくはないと思うのですが。というか出て欲しいです。