しにがみのバラッド。8 / ハセガワケイスケ

アニメも放送中なしにがみ。ももう8巻。
相変わらず雰囲気と文章だけでもう全部いいかなぁという気にさせてくれます。
不思議な穏やかさと軽く柔らかい文章が歌うようなリズムで書き連ねられているだけで、しにがみのバラッド。の世界に浸って、何となく落ち着いた気分になれます。そんな詞というか歌のような小説。
話のほうはちょっと切なかったり、ちょっと優しかったり、ちょっと悲しかったり、ちょっと楽しかったり、といった物語が誰かの死というものを中心に展開。あまり深く考えたり細かく考えたりするような類の話ではないと思うので、物語の醸し出す空気に身を任せるという読み方が正しいと思います。
この巻は個人的にこれっ!というような話はなかったのですが、てのひら銀河。が微笑ましくっていい感じ。しかし、モモに関する話は本当にきっちりまとめてくるのでしょうか。
満足度:B