ソウルイーター 12巻 / 大久保篤

ソウルイーター 12 (ガンガンコミックス)

ソウルイーター 12 (ガンガンコミックス)

先の予想がつかない展開。これは面白くなってきました。
死武専に単身現れ、情報提供にBREWの提供までしたメデューサの持ちかけた取引は、アラクノフォビア本拠地ババ・ヤガーの城の場所を教える代わりに、その攻略戦の全指揮をとらせろというもの。
かくしてメデューサと死武専のタッグチームによる対アラクノフォビア戦線が始まるわけですが、少なからぬ因縁のあるメデューサと死武専の間がそう簡単に上手く行く訳でもなく。敵本拠地の奇襲というハイリスクハイリターンなアラクノフォビアへの共同戦線を張りながら、生徒達による死武専側チームとメデューサの間では心理戦が行われる緊張感はなかなか。
そして魔女であることが発覚し死武専から逃げ出し、アラクノフォビアに捕まったキムとオックスの関係。クロナに対する仕打ちからメデューサを許せないマカと、巧みな言葉でマカを翻弄し、さらには他の生徒たちも思うように動かしていくメデューサの関係。そういった部分も、今までの積み重ねがあるだけにこういう状況が用意されてくると活きてくる感じ。
そしてそこに復活のあの人まで絡んでくるのだから、この先どんなイレギュラーが発生するのか、この戦いの結末が楽しみです。