ねくろまねくす 3巻 / 玉置勉強

ねくろまねすく 3 (バーズコミックス)

ねくろまねすく 3 (バーズコミックス)

血なまぐさくなったり、ドロドロしそうな展開が、気がついたら勧善懲悪大団円に着地していてびっくり、な最終巻。
色々無茶な展開が多いというか、結論がちゃんと見えていないことが多々あるような気がするのですが、ラストのコマのカタリナの幸せそうな表情を見ていたら、これはこれでいいのかもなという気分になりました。思わず、良かったね、お幸せにと。
この作品が3巻通して描いてきたのは、カタリナという天才だけど不器用で人付き合いの苦手な子が、アミと出会って暮らしていく中で少しづつ変わっていって、そして大きな事件を機にお互いの間にあった壁を超えるというそういうラブストーリーだったのかなと思います。
とはいえ、リビングデッドの男に女装をさせておいて好きという辺り、カタリナもちょっと、というか随分な変態だと思いますが。アミが止まった時に取った行動とか、まさに変態天才美痴女学者としか言いようがないですし……。でもなんというか、色々な歪みを飲みこんで、変態と純愛は両立するのかなと思わせてくれるような、そんな四畳半リビングデッドサーガでした。