大阪万博

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その書名は(色々な意味で)大丈夫かと思った、あずまんが大王10周年記念本。
中身はあずまんが大王の10年間の広告やグッズ、放課後の一年戦争や海外版などの資料集と豪華作家陣のアンソロジーコミックからなる300ページ超の豪華版。
資料集部分は、懐かしさやこんなものがあったのかという驚きももちろん、里見英樹のコメントがいちいち面白すぎて良かったです。そして改めてあずまんが大王という作品の凄さというものを感じたり。でもグッズカタログ部分は眺めていると思わず欲しくなるのに、既に手に入らないというのが辛いところ。
そして何度見ても素晴らしいと思うのが放課後の1年戦争展の大阪によるMS形態模写。絵も面白いですが、説明の文章も面白いです。センスが斜め上な素晴らしい作品だと思います。
トリビュートコミックの方は何よりもまず、蒼樹うめあらゐけいいちいわさきまさかずうさくんkashmir/カヅホ/カネコマサル/古賀亮一saxyun篠房六郎/すか/大沖道満晴明ばらスィー氷川へきる結城心一という豪華すぎる作家の並びにあずまんが大王よつばスタジオの凄さを見せつけられる感じ。それぞれの作者に自分の色を出して欲しいという方針だったようで、どの作家の人も間違いなくこの人の作品だと思えるあずまんが大王が展開されていて面白く読めました。そしてやはり私はkashmirのセンスが好きだと実感。あと古賀亮一ちよ父音速丸中の人ネタは卑怯すぎる! 読んだことが無かった人の中では、すかとカネコマサルのふわふわした感じが好みだったので著作を読んでみようかなと。
そんな感じにファンならば買って損はしないという一冊になっていました。あずまんが大王のセリフだけでうっかり会話ができてしまったような過去を抱えている人にお勧めです。