10-10-24

色々と懸念が寄せられていたF1韓国GPも何とか決勝まで終了。
目一杯ダスティで排水性の悪い路面とか、サーキットは何とか間に合わせたけど周りは何も出来てない工事現場然とした感じとか、来年に向けて色々課題は山積みな気がしますがとりあえず第一歩を踏み出したということで。今後はモータースポーツ文化のない土地に、これからF1というスポーツを根付かせていくために主催者がどこまで頑張れるかなのだと思います。運営にしろレースにしろ、細かい課題は多分、この国の人達がF1がなんだかまだ分かってないことに起因していると思うので。
そしてそれは、サーキットというハコを用意するよりも、FIAと交渉してGPを開催するよりもずっとずっと難しい、正直まだ日本だって抱えている課題で、でもこのスポーツを育てていくために何よりも必要なことだと思います。というよりも、それをする気がないのなら開催自体をやめたほうが皆幸せ。ただそのためには、韓国人ドライバーは難しくても、せめてヒュンダイのバックアップくらいあってもいいんじゃないかとは思うのですが。
レースの方は大雨、SC先導スタート、それでもダメで赤旗、再びSC先導スタート、日没する中でなんとかフルディスタンスのレースを敢行というドタバタ。それでも集中力を切らさず、この雨で暗いというありえないコンディションを走るF1ドライバーは凄いと思いました。
そして結果はウェバーがクラッシュ、ヴェッテルエンジンブローとまさかのレッドブル全滅劇。きちんと自分の仕事をやりきったアロンソが優勝してポイントリーダーにたつという、残り二戦にしてこの上なく面白い展開になってきました。現役最強と言われるドライバーの底力が今シーズン最速のマシンを上回るのか、それともここからレッドブルの逆襲が始まるのか、目が離せません。
そしてサバイバルレースの中、早めのインターへのタイヤ交換を行ったザウバー勢が2台入賞。可夢偉はアクシデントに巻き込まれそうな危ない場面があれだけあったにも関わらず、ここで8位に入れる辺り本当にノリにノっている感じ。この勢いで、2年目のGPとなるブラジルとアブダビは期待しています。