11-4-6

先週末はdeltazuluさんとこんこんさんと北陸方面へ行ってきました。
目的はKalafinaの富山ライブだったのですが、その後金沢へ向かい気がつくとなんだか謎な旅行に。そもそも、何も言う前からこんこんさんがでるたさんと私の分のチケットをとっていた辺りから謎過ぎました。
とはいえ終わってみれば楽しい旅行でした。何かいろいろ新しかった!


旅のメインイベントのKalafinaライブは富山県民会館を埋めるくらいの盛り上がり。東名阪で追加公演富山! (Hikaruの地元)と言われたときにはびっくりしましたが、Kalafinaの人気も広がっているんだと思うとファン的にはなんだかちょっと嬉しくなります。
ライブの方はツアータイトル曲でもある「Magia」から始まり、代表曲を散りばめながら進んでいくような感じ。1年前の全曲合わせて20曲にも満たなかった時に比べると、曲数が増えて純粋にライブの幅が出たり、流れが良くなったりしていると感じました。そして3人のステージも1年間場数を踏んだ分すっかり堂々としていて、Kalafinaライブは見にくるたびに進化しているのを感じられるのが素敵です。特に今回は、3人とバンドメンバーズの一体感というか、1つの音楽をつくっている感をすごく強く感じて、ライブとして楽しかったです。
曲では赤い月を背景に歌う中盤の「Red Moon」の高まる感。後半恒例の激しい曲で畳み掛ける展開のテンションの上がり具合。そしてアンコールでの「光の旋律」に大満足な感じ。相変わらずフリーダムなMCも楽しかったです。
次は東京公演に行く予定なのでそちらも楽しみ!


そしてたまには長めの日記でも。写真はでるたさんの日記参照。


初日は大宮駅ででるたさんと待ち合せ。前日残業で遅く帰宅したらでるたさんが既に寝ていたために待ち合わせ場所すら決まっていない感じでしたがなんとか合流。Twitterは文明の利器だなぁと実感したあとで、メールでも寸分違わずに同じことができると気が付きました。ちなみに大宮の待ち合わせスポットはでるたさん曰く「まめの木」だそうです。これテストに出る。

そしてそのまま上越新幹線に乗って一路越後湯沢へ。普通にリアル仕事の話をしていた記憶がありますがその辺りは割愛。
越後湯沢に到着すると一面の雪景色で4月を見失いそうに。何これホーム寒っみたいな。この日は東京は暖かめだったこともあって、でるたさんと私は越後湯沢でも富山でも金沢でも寒い寒い言っていましたが、帰ってきてみれば東京もまだ3月なんじゃないかと思うほどに寒かったのでした。
やや急ぎ気味に乗り換えをして、はくたかに乗って富山へ。はくたかは一度乗ってみたいなぁと思っていたので満足です。乗ってしまえば普通の特急でしたが、雪景色は綺麗でした。テンション上がる。そんな雪景色も新潟を離れればすっかりと消え去り、富山に近づく頃にはごくごく普通ののどかな光景に。そして到着した富山でこんこんさんと合流。この日の富山は薄曇りで雨がぱらついたり、あと寒かったりしましたが、主に雪に定評のあるこんこんさんが招いたに違いないと信じています。


ちなみに到着は13時前で、ライブは18時から。5時間もある! といいつつも富山市に観光スポットが多々あるわけでもなく、とりあえずはお土産物と名物ブラックラーメンを食べにCiCへ。
かの有名(らしい)なブラックラーメンは、その名の通り透明度ゼロに近い真っ黒なスープのラーメン。麺を引き上げるとその麺もやや黒いという気合の入りっぷりが思わず口に運ぶのをためらわせる一品です。とはいえここまで来たらということでチャレンジ。結論としては思ったほどしょっぱくはなかったですが、魚の風味も強めで強烈に味の濃いラーメンでした。半分くらいからちょっときつい。でも年に一回くらいふと食べたくなる系のものじゃないかなと思います。ちなみにしょっぱくないと思ったのは気のせいだったようで、この後のどの乾くこと乾くこと。血圧が高い人は食べちゃダメだと思いました。あとまったくラーメンとは関係ないですが、白エビの天ぷらがとても美味しかったのはさすが。
その後はおみやげセンターでケロリン桶を穴が開くほど見つめた末に、持ち運びの不都合さを鑑みて諦めたりして時間を潰し、満を持して外へ出たら小降りの雨が。こんこんさんの呪いの威力を感じつつ、路面電車に乗って向かうは富山城。
ちなみにこの富山市路面電車、昭和の時代がまだ続いているようなアンティークにも程がある車両の旧路線と、最近開通したやたらとスタイリッシュな黒い車両の環状線が走っています。その差が極端すぎてなんとなく面白かったです。私たちが乗ったのは旧車両の方。動き出した途端にぎぎぎぎぎという音がしてびっくりしましたが、これはこれで風情がある……ような。

そんなこんなで富山城。ちっちゃいモノが好きな人が喜びそうなサイズの天守閣だなぁと思ったら、近代に建てられたものだということで納得。鉄筋造りで中は普通のビル。博物館になっていて、富山城を巡る歴史のあれこれを戦国時代から追えるのはなかなか面白かったです。あと、天守展望台は周りのビルより背が低いため、歴史の流れと富山の発展を感じる風景が広がっておりました。
隣の佐藤記念美術館ではネズミの吉兵衛の異名をとったらしい作者によるネズミの彫刻が今にも動き出しそうなクオリティで印象的。ちなみに3人でウフコックウフコック言っていたのは秘密です。

それから、県庁方面へ移動して市庁舎展望台へ。こちらは普通に展望台。晴れたらきっと雄大な山々が見えてさぞ眺めがいいと思うのですが、如何せん曇り空で遠くは見えずちょっと残念。こんこんさんの呪いが……。
そしてライブ会場の県民会館に入ってグッズ販売に滑りこんでTシャツを入手した後は、現地待ち合わせ&合流を済ませて、何故か足がつって、そしてメインイベントであるライブに突入。


そしてライブが終わったあとは特急に乗って一路金沢へ。駅舎はなんだか伝統を取り入れた宇宙的デザインというか、スケールの大きな建物でびっくり。噴水の時計もあるよ! みたいな。でも私が最初に抱いた感想は、これガメラに壊されそうだなぁでした。壊しがいがありそう!
付いたときにはもう22時でしたが、そこからご飯を食べに行って気がついたら24時を回っていたりしました。この飲みは会話の内容が色々新次元過ぎたというか、異文化を味わったというか、世の中奥が深いと感じさせてくれる内容でとても有意義だったと思います。なんというか、そういう可能性もあったのか! 的な何か。金沢こわい。でも魚はすごい美味しかったです。

食事後はホテルへチェックインして1日目終了。安心と安定の東横イン。相変わらずの余計な物はないけど足りないものもない感じ。そんな感じにぼーっとしていて、気がついたら2時半でした。


2日目。朝からでるたさんの電話に起こされてふらふらと朝御飯を食べてチェックアウト。
案内をしてくれる地元の人と合流に失敗というかなんというかだったり、とりあえず来たバスに飛び乗ったりして、まずは金沢21世紀美術館へ。まだ新しい近代美術館で、そのまま浮き上がりそうな丸い形の建物が印象的です。有事の際にはきっと浮き上がるに違いない。
この建物以外にも金沢は文化都市の方向を目指しているようで、そういう雰囲気のある街でした。普通の街とも違う独特の雰囲気があってこれはこれで魅力的なところだなぁと思います。というか、このご時世この敷地面積でこれだけの規模の美術館をよく作れたなぁと。そしてすぐ側の迎賓館の立派さも、その印象を強めていたように思います。どうなってるんだろう金沢……。
美術館の展示はいわゆる現代美術系のよく分からない物、なのですがかなり直接的に五感に訴えかける作品が多くて、アトラクション的なイメージもあり。見るだけの美術じゃなくて、感じる美術。当たり前をちょっとずらすような感覚の先に何を受け取るか、みたいな。これは子供はきっと楽しいだろうし、大人もまた別の楽しみがあるものだったと思います。
個人的には「ブルー・プラネット・スカイ」通称(?)タレルの部屋がお気に入り。極薄の天井の真ん中が四角く繰り抜かれて空が見える、立方体の空間。天井なのに飛び込めそうな空と、箱の中にいる感覚が不思議と落ち着く部屋でした。考え事が進みそうというか、3日ここに入っていたら世界の真理を悟って、5日いたら気が狂いそうなイメージ。でも一度入れば出られなくなる引力があって、いくらでも時間を吸い取っていきそうな印象もあります。不思議と惹かれる、この部屋はまた来たいと思わせられるものでした。
それから売店も変なモノが多かったのですが、でるたさんが購入した「めからかいこうせん」は、機会がある人は是非見れば良いと思います。あれを思いついた人はある意味天才。私は見た目古本のような小物入れを購入。図書館に入り浸る幼少期を過ごした人的にはときめきのアイテムでした。意外と中途半端なサイズなので何入れよう……。

長くなりすぎな気がしてきたのでその後はダイジェストで。金沢城公園で石川門を眺め、お茶屋さんであんころ餅を食べ、近江町海鮮丼を食べ、ひがし茶屋街で買い物したりお茶を飲んだりという金沢満喫コース。駅からこんなに近いエリアに、こういう歴史を感じる街並みがあることにちょっと驚いたり。

そして駅まで戻ってきて、本屋であーだこーだとやった後に、こんこんさんと別れてバスで小松空港へ。思ったよりずっと疲れていたようでぼーっとしながら飛行機のゲートをくぐったら、でるたさんが見事にひっかかっていてひやひやしました。皆様もiphoneでバーコードを読み取らせるときは、画面の明るさに注意しましょう。
帰りは飛行機で本当にあっという間でした。飛んだと思ったらもう降りるような感じ。羽田空港でやたらと遠い到着口だったのが印象的。あんまり長く動く歩道が続くと、だんだんどこに向かっているか不安になる……。


そんな感じの一泊二日。駆け抜けるような慌ただしい旅行ではありましたが、とても楽しかったです。

初めて行った金沢でしたが、雰囲気のある良いところだと思いました。今回は富山でライブということで足を運んだのですが、さすが人気観光地であるわけだなぁと。それから、やっぱり知らない場所で新しいものを見たり感じたり、新しい人と出会ったりするのは大事なことだと感じる旅でした。これでまたひとつ視野が広がった感。バタバタと決まった旅行ではありましたが、行けて良かったなぁと思います。


さて、次はどこへ行こうかな!