ラブアレルゲン 4 / あかほりさとる・桂遊生丸

完結。恋に恋してまだ届かない少年少女のラブコメものとして、初々しさと誰かを想う喜びと辛さみたいなものがあって良かったです。このベタベタさと繊細さのバランスがあかほりさとる×桂遊生丸の組み合わせなんだろうなとか。「好きだから一緒にいたい」のただひたすらな純粋さが、読んでいるとなんともこそばゆいものがありました。
しかしもうなりふり構わないところまでやった上に、引き離されたほのみに会いに行こうとするたすくに協力して、そしてあそこで手ひどくフラれたみやこがあまりにも不憫でこれはどうしたらいいのかと。それでもこの子はしばらくたすくを追いかけ続けるのだろうとは思いますが、たすくも頑なそうなだけに、なんというか、もっと、幸せになれる道を探したほうが良いのでは……。