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進撃の巨人 22 / 諫山創

 

 やっぱり各話タイトルに作品名がどーんとくるとおおおおってなりますよね。という訳で、ここまでで第一部完と言った趣の一冊。

この作品、読み進めるごとに風呂敷が広がるわ盤面はひっくり返るわが随分と続いていて、流石にもう滅茶苦茶なのではと思うこともあったのですが、こうやって綺麗に線で繋がると、最初からこういう話だったのだろうなあと思います。

彼らの住む世界をめぐる大きな歴史と大きな設定があって、平和な生活から突如巨人に襲われたところから始まった彼の物語はその極一部にしか過ぎなかった。だから、世界が広がるたびに話の根底が覆されたような気がしていて、ただそれもここまで読み進めてみれば、狭い世界の中での出来事だったわけで。

こういうタイプの話だと、色々なものを伏せすぎて序盤が面白くなかったりすると思うのですが、この作品の場合それでも最初に一番と言っていいくらいのインパクトを残しているのがやっぱり凄いところだと思います。

壁とはなんだったのか、巨人とはなんだったのか、この世界はなんだったのか。それを知らぬまま、自由を求め闘い続けた彼らが心臓を捧げて、血を流して、多すぎる犠牲の上についにたどり着いた真実がこれ。本当にこんなものが求めたものなのか、ならば闘い続けた敵とはなんだったのか。それこそ喜劇ではないのか。

全てを知った上で1巻から読み返したらまた違う感想もありそうだと思いつつ、じゃあこの先の彼らは一体どうするのだろうというのが楽しみになりました。