THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!!

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今回のシンデレラのツアーはこの初日に書いた感想が全てで、ただ単純に各公演色々なキャストが色々な曲をやることを楽しんできたのですが、SSAというファイナルも通常運転の拡大版で貫き通したことで、表向きテーマのないこのライブツアーは、やっぱり一番シンプルな形としてのシンデレラのライブを確立するためのものだったのかなと思います。

そういう意味で、4thのSSA1日目からの流れを受けて、目指されていたのは代替性と継続性、そして再現性だったのかなと。誰がステージに立ってもシンデレラで、シンデレラのストーリーは止まらない。それを実現するために、キャストの誰が入れ替わっても、スタッフが変わっても、公演場所が変わっても、時期が変わっても通用するだけことで基本形を固めた。次からは時期に合わせた色々なテーマがここに乗ってくるのだと思いますが、一番プレーンな形はこれで、そこだけで勝負できたというのが今回のツアーの意味だったのかなと感じます。

アイマスのライブって物語性だとか一期一会の瞬間に重きをおいているように感じていて、それって二度と再現ができないものなのですが、シンデレラの今回のツアーはもちろん初出演だとかはありましたが、割と明確にそういう要素を排していたように思います。サプライズなし、他では実現できないような演出もなし、どの公演でも骨組みは同じくして、それはSSAでも変わらなかった。だから、今回のツアーの形式であれば、毎年でも、海外でも物理的なハードルさえ超えれば同じことができるように思います。そういう意味でアイマスらしくない、でもメジャーアーティストとしてはプロフェッショナルで真っ当な普通のツアーだったし、その先にドーム公演を据えたのは、この先の結果はまだわからないけれど、そういう道を歩むことができるという自信もあったのかなと。

今までを見てきた立場からするとそれはやっぱりつまらないことだと思うし、明日のことは顧みないその場だけの特別が見たいという気持ちはどうしてもあります。ただ、そういう要素を無くしてもこれだけ盛り上がる、これだけ楽しいライブが作れるコンテンツになって、そういうライブを楽しめるようなファン層が今を支えているのだと思うと、なんというか、キャズムを超えたんだな的な感慨がありました。SSA2日目最終部ブロックの盛り上がりを考えると、やっぱりそうなった最大の要因はデレステの成功なんだろうなあと。

個人的には、あっさり味だったなとは感じつつも、あんまり物足りなさはなくて、凄い楽しかったし、次も見届けなくちゃじゃなくて、次も見に行きたいと自然に思えたのが良かったです。まあ例によって何度か死にそうになったり頭を抱えたりはしていましたが、それはそうと安心して適度な距離感で楽しめる公演で、普通に楽しかったという感想が一番最初に来るツアーでした。良かったです。