【マンガ感想】NEW GAME! 9 / 得能正太郎

 

序盤にジャブのように百合痴話喧嘩を繰り出してきましたが、その後はずっとDDB編のクライマックス。やっぱり光のお仕事ものとして強いです。

新体制の中でそれぞれが新しい立ち位置について、管理職としての、企画リーダーとしての、先輩としての振る舞いに悩みます。目指す姿があって、そこに届かない歯がゆさがあったり、人と比べて悔しがったり。スケジュール的に追い詰められていく中で、後ろ向きな感情も無いわけではないですが、それでも良いものを創りたいという気持ちだとか、チームとしての頑張りだとか、かくあれかしという仕事の美しい部分を描いた作品だなと思います。

そして、この巻は良いものを創りたい気持ちとスケジュールの折り合いの話。その結果イーグルジャンプは現場が大炎上した上に発売を後ろ倒しにしているわけですが、この辺りの折り合いは、特にゲームみたいな業態では、それぞれの立ち位置でも変わってくる難しさかなと。いやでも、もっと全体のコントロールができる人がいれば……と思ってしまう部分もあるのですが。

余談ですが、納品物のクオリティ不足の落とし所として外注先の子を連れてきていたの、あれ委託契約でやってると偽装請負にならない? 大丈夫!?