11月のライブ/イベント感想

11/3 てさぐれ!部活もの放送5周年ファンイベント 昼の部/夜の部 @ 千葉県文化会館 大ホール

てさぐれ! 部活もの 番外編「てさぐれ! 旅もの」その3 [DVD]
 

 なんかもう、やっぱりてさぐれなんだよなあとしか言えないですよね。5周年イベントで久しぶりなんて感じもなく、ここはずっとホームなんだなっていう。
ライブとトーク大喜利みたいないつもの構成で、隙あらばふざけ倒すのは何も変わらず。ただ、この4人の組み合わせの妙味というか、奇跡的なバランスは今回も存分に発揮されていました。そしてあすかりんでも毎月思いますが、荻野可鈴の頭の回転の速さと笑いへの嗅覚が天才すぎる。アイドルなのに。
ひたすら笑ったこと、これだけの人がまだ集まるんだということ、そして旅もの沖縄ロケの負債が完済されたこと。これからもマイペースにてさ部が続いていけば良いと思うイベントでした。


11/7 Roselia Live「Vier」

R(Blu-ray付生産限定盤)

R(Blu-ray付生産限定盤)

 

 LVで鑑賞。前回のファンミーティングで、4人でライブやらせてくださいの直訴からのライブイベントは、ライブハウスということもあって再出発の場という感じのもの。
しかしまあ、Roseliaの物語の展開のさせ方が完全にプロレスなのは相羽あいなの趣味なのか木谷社長の趣味なのか。アンコール明け煽りVTRからの新メンバー登場、そして長尺のキーボードソロ。5人揃ったところで、関係者席にいたRASのRachelをステージに呼び出して、ツインボーカルでの魂のルフラン、両国のオープニングアクト申し入れからの客席の木谷社長&上松さんがOKを出す流れとかもう。個人的にはこの、脚本と現実に置かれた状況が入り混じって先を作っていくやり方、最高に面白いです。
あと、櫻川めぐの最後のMC、過去も今も全部Roseliaだと叫び、誰がなんと言っても私は12人のRoseliaだと思ってる!! って吠えたのもまたこう最高にエモくて良かったです。これ多分、あけこのコメントへのアンサーでもあるんだろうなあと。


11/10・11 THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! @ メットライフドーム


11/17 ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 3rd LIVE @ オダイバ《韻踏闘技大會》

MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼

MAD TRIGGER CREW VS 麻天狼

 

 LVで鑑賞。声優×キャラクター×ラップというのは最高のアイデアで、実際出来上がっているものは最高に面白いとは思いつつ、ライブで表現するのはまたハードルが高いんだろうとは思っていたのですが、なんというかそういう難しさも全部含めてものすごい勢いでなにか新しいものを作っていってる瞬間のパワーにあふれていました。確かにキャラクターがそこにあったし、全編最高に楽しかったです。
そんな中でも、今回二人だけだったヨコハマのビジュアルの完成度がやばい。というか駒田さんの銃兎がいけない。細身のスーツ、意外にガッチリした体格、七三に眼鏡、そしてあの声の組み合わせが大変いけなかったと思います。あと不在の左馬刻へのフォロー具合が女房役!!! って感じで大変いけませんでした。
シンジュクの宗教み、シブヤのカラフルさと語ることはたくさんありますが、やっぱりイケブクロというか、木村昴の存在はこのコンテンツの核なんだなと感じるライブでもありました。上手いし、愛があるし、野心があるっていう感じ。あと、木村昴がうまいのはわかっていたんですが、天崎さんもやたら上手くてびっくり。楽しみだったIWGP、期待を裏切らない最高さでした。

あと一つ言いたいことは、たかはし智秋無花果様、ビジュアルの完成度が高すぎる。

NEW GAME 8 / 得能正太郎

 

NEW GAME! (8) (まんがタイムKRコミックス)

NEW GAME! (8) (まんがタイムKRコミックス)

 

 この巻も先輩後輩関係、コンペでの争い、コンプレックス、管理職の難しさといった諸々をあまりにも健全で眩しい描写で描いていく光のお仕事マンガ。眩しすぎて灰になります。

中でも青葉もひふみ、はじめにゆんと、これまでコウやりんの下で働く立場だった人たちが、かつての彼女たちの立場になっていく描写が、最初から読んできた身としてはとても感慨深く、良かったなと思います。あとソフィーがPECOにハマって影響されて、引きこもりがちだったフローラという女の子に声をかけ続けて友達になる展開とか、本当に光のマンガだなと……。

1518! イチゴーイチハチ 6 / 相田裕

 

1518! イチゴーイチハチ! (6) (ビッグコミックス)

1518! イチゴーイチハチ! (6) (ビッグコミックス)

 

 幸と公志朗の話に一区切りついたということで、サブキャラたちにフォーカスされる一冊でした。しかしもう本当にみんな文化部の青春!! って感じで大変に宜しいと思います。この空気感、たまらないものがあるなあと。

そして今回はなんと言ってもナカナツが最高でした。自覚しちゃうか! そうか!! ていうね。ナカナツは前に登場したときから好きなキャラではあったのですが、周回遅れの片想いがあまりにツボすぎる……。そしてまた東と三春のこのなんというか、The文化系ドリームみたいな関係も最高かと。このくっつきそうでくっついてない感じ、大変に美味しゅうございました。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS U149 4 / バンダイナムコエンターテインメント・廾之

 

 サイコミで一度読んでるはずなのにめっちゃ涙したし、感想など、尊い、升之先生ありがとう以外にもはや何を言わんやという感じですが、改めて最高の作品だと思います。本当に。

ちびっ子アイドルたちの真っ直ぐさとやる気、そのために駆け回るプロデューサーの姿、先輩アイドルの見せる背中と言葉。どれをとっても素晴らしかったです。私は基本的にあんまり感情移入しないタイプなのですが、いつの間にか、ああ、この子たちを、この気持ちのままで、いつか大きな舞台に立たせてあげたいと、ちょっと空回りながらも頑張っているPの気持ちになっていました。

どこを切り取っても最高なのですが、中でも最高だったのはテレビロケで予定外のトラブルが起きた時に見せた三船さんとしゅがはのプロとしての姿勢、それを目の当たりにした子どもたちがそれぞれ何を感じたのかのシーン。ひとまとめに子どもたちと言っても、ちゃんとそれぞれに反応が違うんですよね。そういうところに、キャラクターへの愛を感じる、素晴らしいシーンだと思います。あそこのももぺあべりーの反応がね、そう、君たちはそういう子だよねっていう、本当に分かりみがある……。

やがて君になる 佐伯沙弥香について / 入間人間

 

理解でもなく、諦めでもなく、そこにあるのは自分への納得。

私は、女の子に恋することしかできないんだって。

読み終えてしばらく、佐伯沙弥香……と呻くことしかできませんでした。 

原作3巻の沙弥香の話をやるアニメ7話に合わせるように発売されたスピンオフは、佐伯沙弥香が如何にしてこの佐伯沙弥香となったのかを描いた一冊。あとがきにも書かれている通りのエピソード0で、おそらく原作のこの沙弥香から逆算して作られていったものだとは思うのですが、あまりにも原作へとシームレスに現在の佐伯沙弥香が形成されていく過程が描かれいて、しかもどこをどうとっても揺るぎなく佐伯沙弥香で、これはちょっと凄いものだと思います。

小学生の頃にスイミングスクールで起きたこと、中学生の頃に先輩から告白されたこと、高校の入学式で七海橙子に出会ったこと。家で眼鏡をかけていること、小説を読んでいること、面食いであること、誰かにとって都合良くあろうとすること、良い子だと言われること、単刀直入に切り込むこと、賢くて臆病であること、その全てが過去から現在に一本の線でつながって佐伯沙弥香になったこと。その彼女が、今何を思って橙子と侑を見ているのか。同性カップルの大人である店長との会話で、彼女の何が救われたのか、救われなければならなかったのか。

これを読んだことで、7話のアニメで映って喋る度に直視できなくなるような、原作を読んだ時以上の奥行きと解像度で佐伯沙弥香が立ち上がってくるような気分になることが、外伝としてはこの上ない成功なのではないかと思いました。

いやしかし、中学編が凄いですね。恋に恋した先輩からの告白と、それを真正面から考えるうちに、恋に落ちていった彼女。女同士なんて気の迷いで子供の遊びだったという、高校に入ってからの先輩の言葉には最初から何も嘘がなくて、それすら読んでいて客観的にはよく分かるのに、深みにハマっていくのを止められない、それもこんなに聡い子がっていうのは、もうなんだろう、ままならないなと。その結実がこの言葉って。

こういう私にしたのは、あなたのくせに。 

 入間人間は大きくはないけれど個人にとっては重大な出来事の中で、感情や関係性の微妙なニュアンスを書かせたら抜群にうまい作家だと思うのですが、その十八番が完璧にハマり、原作があることで変に捻りもなかったことで、あまりにも純度の高い「佐伯沙弥香について」の小説になっていたと思います。これはもう、パーフェクトでした。

THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! 11/10・11 @ メットライフドーム

 

Starry-Go-Round (M@STER VERSION)

Starry-Go-Round (M@STER VERSION)

 

 5thツアーで感じたのが「シンデレラガールズ完成したんだな」という感想で、その一番ベーシックな、いわばVer1.0の状態を貫いたツアーの先に、じゃあドームという大舞台にどんなライブが来るのだろうかと思っていたのです。そこに、5thツアーで培ったベースの上に、遊園地での1日と四季ごとの4公演という明確なテーマを飾って、これまでで最高を更新してきたので、いやもう、最高でしたね……。最高のシンデレラガールズだったし、私の好きなシンデレラガールズでした。もう、なんか他に言葉いるのかなってくらい。まさに魔法にかけられる、楽しくて幸せな時間でした。

 

楽曲のバラエティ感は流石シンデレラガールズという感じで、歌で勝負する曲、ダンスが注目の曲等色々あるんですが、最終的に全てはキャラクター表現に帰結するんだなと思います。音楽ライブではなく、キャラクターになりきるミュージカルでもない、中の人のキャラクター表現の場という特殊なステージ。キャストと観客(プロデューサー)が、あの場でみんな同じキャラクターという概念を見ているような、神降ろしみたいなライブ。見た目を寄せるのも、衣装を個別にすることも、その表現の一貫という感じで、その個々のキャラクター表現がもたらすバラエティ感が作り出すシンデレラガールズという固まりの色がやっぱり好きだなと思いました。

 

今回のライブ、ドームということでステージセットも大きいのですが、本当にどうしてもシンデレラ城が建築したいんだなっていう感じがしました。それから、私は初日、開演に間に合わなかったので始まる前の状態でまじまじと見れていなかったので、まさかステージ両側からあれが発進するとは思わないじゃないですか。トロッコと言うにはあまりに立派なゴンドラが、上下しながらアリーナ外周を回る様はまさに大きなメリーゴーランドという感じで、ちょっとお祭りの山車みたいだなとか、やっぱり夢の国パレードがやりたいんだなとか。

それから、今回はライティングがすごかったです。LEDを使わない分、様々なライトで照らされるお城と、レーザーにマッピングに天井まで使う光の演出が凝りに凝っていて見どころでした。これは現地じゃないと全景が見れないので、現地に行けてよかったなと思う部分。

あと、今回は2日ともバックネット裏だったのですが、バックステージ、センターステージ、そしてメインステージを真っ直ぐに貫く花道が一直線に見えるのがなかなか壮観でした。2日目はボックス席の3列目で、目の前何も遮るものなく豪華な席で目の前で止まるトロッコ上の出演者と完全に目が合う高さになるんで死にました。曲の感想は後で書きますが、何回か完全に死んだ。

 

あと、MCが朗読劇になっていたのは驚いたけどキャラ表現の形をそうしてくるのはありだなと。最後の個人挨拶も属性ごとのキャラクターとしての挨拶になっていて、アイドルたちと遊園地で過ごす一日というコンセプトに合わせて、中の人とキャラクターの天秤を調整してきたという感じでした。あと、MCを台本ありにしたことで時間がコントロールされて、これだけの満足感と充実感のあるライブが、3時間半のパッケージに収まっているというのは素晴らしいなと思います。

ただ、キャストのライブを受けての言葉はちゃんとどこかで聞かせてほしいし、今回初の試みになるメモリアルブックがその機会のためにあるものだと信じています。あとはライブ後は全員呼ぶまでデレラジ毎日やっても良いんじゃないかな!!

 

以下、曲ごとの感想です。長いよ。

 

1日目

「One Life」
最初は緊張しているのかなと思ったのですが、徐々に伸びやかになる声がドームによく似合ってよかったなあと。涼さんは爽やかカッコいいのが、ちっすに合っているんだなと思います。

「Starry-Go-Round」
ステージ両袖が発進してうわあああああこっちくるううううこっちきたあああって。この曲がこんなに前半に来るとも思っていなかったですし、この前がニュージェネの「STORY」だったのもそうですが、今回のセトリ、全くの予想外な並びと選曲が多くて曲が来る度にやばかったです。

「凸凹スピードスター」
ロッコ上で音声トラブルがあったっぽかったんですが、それを二人でカバーするのが最高にしゅがみんでしたね……。曲の後半はもう前のめりな勢いだけで押し切るのも最高にしゅがみんだった。本当にしゅがみんだった。あと、打ち上げで話したのですが、初日はしゅがみんだけど、二日目はメルヘンデビューを経たシンデレラガールのウサミンがあそこにいて、しゅがはの目指すパイセンの背中は遠いなってなりました。エモい。

「Jet to the Future」
やすきよさんの夏樹は前々から格好いいんですけど、瑠璃子お前本当にかっこよくなったな……って。

「Virgin Love」
SS3Aの時も思ったんですけど、この曲なんかめっちゃ泣けるんですよ。ノーティギャルズ、そんなに思いれあったかなって思うんですけど、泣ける。WWGの関係なんだろうけど、なんかステージに立ってこの曲を歌うことに毎度凄い感慨があります。良かったな、お前ら輝いてるぜっていうか。

「PROUST EFFECT」
ことみんはズルい。一ノ瀬志希はそういうやつだよなって感じの一曲。

「Private Sign
あーなるほど周子ってそういう子なのか……それはヤバいな? みたいな。

「桜の風」
あ、春だ、今日は春なんだってここで気が付きました。曲もすごい好き。

「クレイジークレイジー
レイジーレイジーちょっとズルいでしょ。こんなの人が堕ちるでしょって思ってみてました。ラスサビで極彩色のライトと、天井に幾何学模様が乱舞して、ああこれはやっぱりトリップする歌なんだなって。演出がすごかった。

「Dreaming of you」
川島瑞樹さん28歳さすがの色気でした。なお坊はめっちゃ歌うまいな……。

「Dear My Dreamers」
イントロから最後まで、最高のパフォーマンスでした。これでもかっていうくらい気持ち入ってた。セリフもヤバかったし、何より応援してもらってここまできたから、今度はあたしがここからみんなを応援するっていうメッセージが、中の人とキャラクターとドームという舞台に完璧にシンクロしてエモ過ぎました。ユッキのためのドーム。まこさんのためのドーム。

「炎の華」
ちょうどバックステージを裏から見ると、背中が見えるわけですよ。トップクの衣装着て背中に刺繍背負って、ダンサーさん引き連れて、歌って踊って叫ぶんですよこの暑苦しくてかっけー歌を。その向こうに広がってるんですよ真っ赤なサイリウムの海が。原優子っていう人は存在が向井拓海なんだなと思ってはいたんですけど、この日ほどにそれを痛感したことは今までなかったし、どこまでも着いていきたいと思わさせられる背中でした。1日目のベストアクト。

「アンデッド・ダンスロック」
この辺りでちょっとこのブロック殺意高すぎない? って気がつく。曲めっちゃカッコいいし、ライトの演出めちゃくちゃに凝ってるし最高でした。

「美に入り彩を穿つ」
あああああああああ!!!! ってなる問答無用のテンション爆上げ曲。頭振っていたらステージが見れていないので早急なブルーレイの発売を要求します。

「純情Midnight伝説」
やっぱり炎陣なんだよなあ……って。トップクラスに人気があるというわけではなかったメンバーの組合せをここまで人気ユニットに、そしてこの曲を盛り上がる曲に育てたのは、4thの彼女たちのパフォーマンスからだ思うし、この日も最高に楽しかった。

「Tulip」
LiPPSさんの人気マジ半端ねえなって思ってたんですが、2番で花道をセンタステージへと5者5様のファンサをしながら練り歩く様子を見ていたら、そりゃあ黄色い歓声も上げるし、奇跡のバランスだわこれ……ってなりました。ユニットのトリを飾るにふさわしい。

「Happy New Yeah!」
今日は春なんじゃねーのかよ! と思いつつ、ただひたすら多幸感の波で押しつぶすような曲なのでひたすら楽しかったです、はい。

「Stage Bye Stage」
この曲、歌詞が本当にエモくてですね。もう彼女たちは今この瞬間が全てではなくて、「またね」って歌う事ができるところにきたという全てがここに詰まっているくらいの気持ちでいて、ニュージェネが歌ったら崩れ落ちるなと思っていたんですが、お前まさか全員で歌うのか……? この歌詞を……? っていいながら召されました。

 

2日目

「ドレミファクトリー♪」
どこから話せばいい? 何から話せばいい? 最高だったんだけど、見ている間は完全に語彙力消失してたんだけど、2番に入ってからは静かに涙してたんだけど、何を話せばいい??
U149組、はじめてのオリジナル曲。楽しそうに、本当に楽しそうに踊る(ダンス特化感のあるメンバー)姿がコミックの展開にかぶって、完全にキャラクターたちが見えていました。アイマスはPというよりあくまでファンって感じの見方をしているんですが、あの瞬間は完全に、うちの子たちめっちゃ頑張ってる、いいぞ、ちゃんと踊れてるぞ、どうだうちの子たち最高だろ? って気持ちの私がいた。あの時の私は完全に米内Pだった。
U149組は将来的にもアイドルをやりたい、この道で生きていきたいという覚悟を抱いた子ばかりではなく、きっと5年もしたら別の道を歩み始めていて、でもこの瞬間出会って、泣いて笑って、最高に楽しんで輝いた瞬間がまさに今ここにあるって感じが凄く好きで、まさにそういうステージだったんで最高でした。ありがとう。
あと、なっぴーや小市さんが、第三芸能課の仲間は他にもいるって言ってくれる度に泣いています。ありがとうありがとう。

「メルヘンデビュー!」
圧倒的なうさみんコールの中で、バックステージから花道を駆け抜けて、途中転んで、泥臭く泥臭くメインステージへと走っていく姿に、ウサミンのウサミンたる所以を見ました。シンデレラガールズの7年間を完全に背負って、第7代シンデレラガールここにありっていう感じだった。とんでもないパフォーマンスだったと思います。2日目のベストアクトというか、ちょっと別枠でした。ウサミンは泣けるし、ウサミンは凄い。

「銀のイルカと熱い風」
小市さんの元気で荒っぽい踊りと、あしゃかさんの元気だけど丁寧な踊りにキャラクター性の違いを見て笑顔になりました。あと、美波の時のあやっぺは清い。信じがたい。

「ハイファイ☆デイズ」
楽しさが限界を突破した。

「Orange Sapphire」
Cute組のオレサファかーと思っていたら、トロッコがステージから発進してこっちへ……こっちへ………あああああへごがこっち側のってるうううううう(さっきは反対側)からの目の前に来たへごしか記憶にございません。視界を遮るものはない真正面だった……。

「フレデリカ、猫やめるよ」
一ノ瀬志希もズルいが宮本フレデリカもズルいしレイジーレイジーはズルい訳だと一人納得。あっさむ、どんどん表現がうまくなる。

「in fact」
センターステージで一人歌う亜美菜とシンプルだけど趣向が凝らされた照明演出が素晴らしかったです。ライトが上を向いて光の道が生まれた時神々しさすらあった。

「わたぐも」
ともよは今日も天才だなあと思っていたら最後の「みりあね、お姉ちゃんになったよ」で死んでしまいました。

「さよならアロハ」
あっさむのせいで、あ、不倫旅行の曲だ……って思ってしまう呪いにかかった。

「なつっこ音頭」
完璧……パーフェクトです……。

「Bloody Festa」
ドーム規模の真っ赤な血の海、最高でした。

「共鳴世界の存在論
眼の前のトロッコに志貴くんがいたんですが、かっこよすぎた。あと奏飛鳥の組み合わせ、あまり明るくなかったんですがこれはありですね……。

「Memories」
ついに披露された完璧なオリジナルでのラブライカ。清い、圧倒的に清いです。嘘だろ「ヤバい」のすみぺと「洲崎西」のあやっぺだぞってなる辺り、役者って凄いなって。雰囲気というか、ドーム規模でも場の空気を作れるユニットで、ラブライカは2曲めもほしいなあと思いました。

「Absolute NIne」
そりゃあ今日もユニットのトリはLiPPSだよなって思ったところからのニュージェネ!!??? っていうところからの、やっぱり君たちがデレマスの中心だ!! って感じのパフォーマンス。やっぱりニュージェネなんだよなあ……。

「ガールズ・イン・ザ・フロンティア」
アーニャがセンターでのこの曲がこんなにヤバいとは全く想像もしておりませんでした。ヤバい、何がヤバいのかわからないけど、圧倒的にエモい。というかラブライカの2人はちょっと前に「Memories」歌ってたよね、時計の針進めちゃうの? やっぱりラブライカの次の展開必要じゃない?? って。

GOIN'!!!」
先程から何度か申し上げております通り、ボックス席の前の方はバックネットも撤去され、前の席との段差も大きく、目の前にトロッコが来ると完全にクリアな視界で演者と目の高さもバッチリ合う訳ですよ。
で、来たんですよトロッコ。小市さんこっち側に乗ってたんですよ。トロッコから凄い勢いで指差しレスしまくってるのが見えるわけですよ。眼の前に来て止まるんですよ。こっちはオレンジのサイリウムの海の中でU149T着て、晴リウム(青)をめっちゃ小市さんに向けて振るわけですよ。そしたらこっち指さしてくれて完全に目があったわけですよ(たぶん)。

いや、心臓跳ねたね。

レスが欲しいという感情、よく分からないなとずっと思っていたんですが、いやこれはいけないでしょ。指差しもらった衝撃で一歩後ずさったし、絶対指からなんか出てたと思います。ということで今回の6thメットライフドームの最終的な感想は、私は結城晴からレスをもらったオタクとしてこの先生きていけるなってことでした、はい。

虚構推理 9 / 城平京・片瀬茶柴

 

虚構推理(9) (月刊少年マガジンコミックス)

虚構推理(9) (月刊少年マガジンコミックス)

 

 「岩永琴子は高校生だった」と「ギロチン三四郎」の二編を収録。

鋼人七瀬以降のシリーズは、岩永琴子という探偵の存在というか、立ち位置の特殊性が軸になっているように思うのですが、「ギロチン三四郎」は分かりやすくそれを描いた話という感じでした。

岩永琴子は人間の法律や倫理で裁かれるべき事件を解決する探偵ではないし、情報の入手ルートも怪異から直接聞いているという探偵としてみればチートであって、目的も怪異たちのお悩み解決。そんな存在に、過去に罪を犯した人間が、その共犯者が今になって関係する事件が起きた時に、出会ってしまったら。

ギロチンの付喪神三四郎から情報を得てその悩みの解決に動く琴子と、かつての罪が明らかになることを恐れる女性では、そもそもからして何も噛み合っておらず、それがはじめに九郎が首を突っ込んだことで変に拗れるという展開が面白かったです。こういう妙な話運びをしっかり理屈で着地させてくるのは、城平作品の真骨頂であるなと思いました。この巻も大変面白かったです。

そして、12月についに小説2冊目が出るということで死ぬほど楽しみだ……!