とある科学の超電磁砲 1巻 / 鎌池和馬・灰村キヨタカ・冬川基

原作は未読。でも、このマンガだけでも十分楽しめました。
とある魔術の禁書目録」の外伝コミカライズ。超能力者育成のために作られた「学園都市」を舞台に、学園都市でも7人しかいない超能力者(レベル5)である電撃使いの御坂美琴が風紀委員の治安維持の仕事に首を突っ込むことで話は展開。
何か事件が起きてそれを解決するというシンプルな流れできちんとまとまっていて、特別変わったことをしている訳ではなくても面白いです。シンプルで面白いというのは、やっぱりマンガが上手いのだろうと思います。表情をころころ変えながら生き生きと動くキャラクターに、何が起きているのか分かりやすい絵。イラストならばというのではなく、キャラクターを動かして魅力的に描けるのが素敵です。上手な新人だなぁと思ったら、同人方面では有名な人だったようで納得。
話の方は、異能力バトル+謎解きものでなかなか面白いのですが、設定上とは言え極端に大人が出てこないなぁとか、引っかかりが無いわけでもなく。それでも面白いことには変わらないですし、美琴と原作主人公である当麻の関係、「幻想御手」を巡る謎の行方と、次への期待も膨らみます。
それにしても、何故こんなに百合キャラが多いのかと。「〜ですの」口調のちびっ子風子がガチなのはまぁいいとして、佐天さんまでそっちだったとは……!
満足度:A−