Animelo Summer Live 2010 -evolution- 感想

2日間それぞれの感想は別に書くとして今年も最高だったアニサマ。バラエティに富んでいた去年と比べると、ぎょっと濃縮されているような印象があって濃いイベントになっていたと思います。毎年毎年、これだけのイベントを色々な壁を乗り越えて実現させているスタッフの皆様、そして出演者の皆様には頭が下がるばかりで、こうやって参加できることが本当に幸せに思います。
二日間参加して、パンフレットを読んで思ったのですが、たぶんアニサマがこれほど一体感と熱気を持てるのは、今勢いのあるアニソンという文化のその中心に位置する日本最大=世界最大のアニソンイベントだからなのだろうなと。アニソンといえば懐かしのアニソンで、今のアニソンはあまりシーンとして認識されていなかった時代から、レーベルの枠を超えてアニソンの今を切り取るようなフェスを生み出して、それをここまで盛り上げてきたというその軌跡。
今でこそMJのアニソンSPのような番組が生まれ、アニソン専門誌が発行され、水樹奈々は紅白に出場し、HTTはオリコンで1-2を決める時代になりましたが、音楽ジャンルとしてはてんでバラバラだったりするアニソンシーンが1つの流れとしてここまで大きくなったこと、その核の部分にアニサマというイベントがあったことは疑いようがないんじゃないかと思います。
そうやって盛り上がっていった一つの文化だからこそ、これだけ沢山のアーティストが出ても、それぞれのアーティストとそれぞれのファンが集まるだけではない、アニサマという一つのイベントとしての一体感が生まれるし、ラストでの出演者たちの充実した表情があるし、5時間半×2daysという長丁場でもダレる事のない観客の熱狂があるんだろうなと。そして、初登場した人たちが結構な割合で「去年は観客席で見てた」と言うその事自体が、今ここにアニソン文化が花開き始めたことの証なのかなと思ったり。
ここまで来るために、アニサマを立ち上げた人々がどれだけの苦労をしたか、夢の舞台を創り上げるために費やしてきたものなんて想像もつきませんが、そういう人たちの一歩一歩の努力と熱意が積み重なって、そこに共鳴したたくさんの人たちの想いと一つになって、スタッフとアーティストとファンが一つになって創り上げる、この世界一のアニソンのお祭りが生まれたんだなと思うと、ファンとしては思わず胸が熱くなるものがあるのでした。
この熱がある限り、アニソン文化もアニサマもこんなものじゃない、まだまだ行けるんじゃないかと思います。このイベントは、そのくらいに凄いものだと思います。これは世界をひとつに繋ぐことができるものだ、そんな期待を胸に、来年もまたその先もファンとして力いっぱい跳んで、力いっぱい叫んで、このシーンを盛り上げていけたらなと、強く感じた二日間でした。