マギ 2〜7 / 大高忍

マギ 7 (少年サンデーコミックス)

マギ 7 (少年サンデーコミックス)

友人に薦められて7巻までを借りていたのですが、ものすごい良い所で終わって!?となっているところであったりします。く、くらいまっくすが。
という訳でここまでを一気読みしたのですが、思っていた以上に面白かったです。ファンタジー世界を舞台に、勇気と友情が道を切り開く、マギと王たちの物語。少しづつ明かされてきている世界の危機ももちろんあるのですが、それ以上にそれぞれの国やそこの民衆がいてそれと主人公たちが関わっていくに当たってのスケールの大きさはこれぞ大作という感じ。変に現代の感覚に合わせないでこの世界の文化があって、けれど現代の感覚で理解できる範囲で創られたファンタジー世界は巧いバランスだなあと思います。
キャラクターも魅力的。未熟だからこそのアリババの頑張りも、自分自身が何者かを知るためのアラジンの経験も、シンドバッド王の超人っぷりもそれぞれに魅力的。そして逞しくて真っ直ぐなモルジアナさんが大変可愛かったです。アリババへのあの信頼を見せられちゃうともう、早くくっつけとしか言い様がなく。
ところどころ話運びに不安定なところも感じつつ、読み進めれば進めるほどに盛り上がっていく熱さと作品自体が勢いに乗って行く感じはまさに週刊連載の少年漫画の醍醐味といったところ。これは続きも読まなくてはと思うシリーズでした。もうだいぶ先まで出ているので追いつくのは大変そうですが!