文車館来訪記 / 冬目景

文車館来訪記 (KCデラックス アフタヌーン)

カラー90ページにわたって冬目景の絵が眺められるのなら、ありかと。
相変わらずこの人の絵は魅力的です。油絵風だったり水彩画風だったり。今回は昔の日本が舞台なので、着物がたくさん。ストーリーは古い物たちが、物の怪として暮らす街で、その思い出を取る写真屋の話。ストーリーどうこうというより、一話一話が短いので、感傷的な雰囲気を楽しんだほうが賢明な気がします。この人が淡々と書くと、ほんとに淡々とした印象しか残らないことも多いので。あとどうでもいいですが、蝙蝠少女が可愛いです。
それにしても、この人は書き散らかすのをやめて欲しいです。単行本化されていない連載が3本もあるのは異常だと思います。