よつばと! 14 / あずまきよひこ

 

よつばと!(14) (電撃コミックス)

よつばと!(14) (電撃コミックス)

 

 ずいぶん久しぶりの新刊ということで若干不安もあったのですが、何も心配することなどない最高に面白いよつばと! でした。

子供の目線と発想と、見守る大人の眼差し。東京という見知らぬ街に出てきたりと大きなイベントもありつつ、一つ一つの反応に、ああいつかはそういう風に世界が見えていたような気がするなあと思いました。そしてよつばはビーズ細工を作ったりお姫様ごっこをしたりとずいぶん女児っぽい感じになったなあと思っていたら、最後のビュッフェの話でそれが回収されるのかと。

あととーちゃんの妹の小春子さん、ちょっと凄いキャラ投入してきたなって思いました。よつばとはこう、キャラ的な魅力で勝負するマンガじゃないと思っていたら、あずまきよひこが突然刀を抜いてきた感じ。しかも腕は全然鈍ってないな!? みたいな。

眼鏡にポニテで背が高めのしゅっとした感じ。いかにも真面目で几帳面で頭良さそうな感じで実際そうなのだろうけど、どこか抜けてるというかズれてる変な人っぽさに、あの母の娘なんだなという雑さや大胆さが見え隠れするのがとても良いです。最後よつばに「ここはおひめさまの感じあった」と言われて見せる笑顔がもうなんか、可愛いとか尊いとかじゃなくて、結婚してってなるのでちょっとこれはヤバい破壊力。