敷居の住人4〜7巻/志村貴子

敷居の住人 (4) (Beam comix)

敷居の住人 (4) (Beam comix)

あーもう。ひたすら、うじうじ、うだうだ、悶々とした話。迷走、迷走、妄想、迷走。どうしようもない閉塞感とか、希望をもてない感覚とか、この悩み方にはシンパシーを感じちゃうから、読んだ後で、自分もこのネガティブスパイラルみたいな考え方に引き込まれて沈んでいく感じ。私はひたすら面倒な関係を避けて、コドモっぽく振舞ってきたから、実際こんな風な青春なんて送ってきてないんだけど、だからこそ今物語の中で追体験するのかも。どれでも、この感覚は分かってしまう。だからホンキでたちが悪いなぁ。ラストは若者の心理を解体して解体して、気が済んだから終わった感じ。ここでやったことが、放浪息子やLOVE BUZZの心理描写につながっていったのかな。