- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2004/12
- メディア: コミック
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この人はどうしてこうも、思春期な子供たちの心理描写が上手なんでしょう。いや、上手というか、なんというか、こう、うわーってちょっとだけ目をそらしたくなるような感じです。真綿で締められながらくすぐられているような感覚。個人的にはトランスジェンダーな願望って誰でも一度は抱くもののような気がするんですが、その記憶を掘り起こして晒すかのようなマンガです。もちろんここまでのことは世の中にそんなにないでしょうが。
男の子になりたい女の子と女の子になりたい男の子の男女入れ替え秘密交流は、やっぱり案の定いつかは崩れるもので、皆にばれちゃうもんだから話はどんどん泥沼に。修一のお姉ちゃんはお姉ちゃんで話をややこしくして、この先はしばらく芸能編なんでしょうかね。周りの子供たちの心理描写も秀逸です。なんか千葉さんもよくわかるような気がするし、ささちゃんはいい子だし。二鳥君中心でどこからでも誰からでも話が作れそう。そしてそれがこの話はどこに行くのかを余計わからなくしています。敷居の住人も悪い意味じゃなく迷走に迷走を重ねてたからなぁ。