F1 ベルギーGP 決勝

大荒れ。久しぶりに激しい展開を見せたレースでした。スタートから多重クラッシュ。混乱をかいくぐった佐藤琢磨は8位まで上がって大きく期待したのですが、バリチェロと接触したウェバーが突っ込んできてスピン。結果論から行けば表彰台が取れそうだったので実に残念です。スタートクラッシュ組は脱落かとも思いましたが、セーフティーカーが長く入っていたのでひとまず大丈夫。再スタート後はルノーの二台が逃げる形になりました。ここで輝いたのがライコネン。ミハエル、クルサードと立て続けにオーバーテイクして3位浮上。その後もルノーに迫る勢いでした。後々考えるとレースのポイントはやっぱりここだったんでしょうね。逆にミハエルはモントーヤにも抜かれてずるずる後退。タイヤの特性って話でしたが、それにしてもペースがなぁ。タイヤはミシュランの方が厳しいって話だったんですが、ブリジストンのほうが苦労してるようでした。まぁ、ミシュランクルサードがパンクで後退と別の問題があったんですが・・・。
この辺でレースはとりあえず安定。バトンがじりじり上がってきていたのが注目点だったくらいでした。レースが動いたのはアロンソのリタイア。どうもトラブルらしいです。ここらへんからスパの魔物が牙をむき始めます。こんなにトラブルの少ないシーズンにトラブル頻発とかおかしいですよ。中盤ではトゥルーリがいつものペースダウン。そのままずるずると後方へ。もう何かマシンに仕掛けられてるんじゃないかと疑うくらい、ルノー離脱決定後のトゥルーリはレースペースがおかしいです。そしてバトンのパンク→クラッシュ。ストレートで突然パンクしてそのままバウムガートナーに横から突っ込むというかなり危険なクラッシュでした。無事で何より。しかしこれでルノー、BAR共にノーポイント。二位争いは次戦持越しです。
セーフティーカーが入ってライコネンのリードがゼロに。ここからのリスタートではライコネンが何とかミハエルを抑えます。そして3位を走っていたピッツォニアがトラブルでリタイア、モントーヤもパンクでリタイアとウィリアムズ全滅。さらにクルサードクリエンに追突でまたセーフティーカーとスパは荒れ続けます。クルサードは再スタートでまたライコネンをピンチにしてどうする気なのでしょうか。この大事な時期に評価を下げると来年のシートに響くでしょうに。そしてここで4位まで上がっていたトヨタゾンタがリタイア。ピッツォニアゾンタとテストドライバーからようやく昇格したドライバーがあとちょっとでトラブルで泣くと、見てるほうも可哀想になります。特にゾンタ。がっくりした様子が哀愁を…。レースはライコネンがリードのまま終了。ミハエルはチャンピオン決定ながら連勝はストップ。ライコネンは久しぶりの勝利です。とにかくこのレースのライコネンは速かった。さすがです。次期チャンピオン候補としてみて間違いないと思います。そしてマクラーレンの復活もさすが。3位のバリチェロは後方からばたばた倒れてくマシンたちを尻目に表彰台。フェラーリの信頼性もすごい。そしてザウバーがダブル入賞。ジャガークリエンが初ポイントと荒れたレースらしくいつもと違う顔ぶれが並びました。
とにかく今回は荒れたの一言。そしてライコネンが完璧だったと。それにしても、スパ・フランコルシャン。何が起こるかわかりません。