ネコソギラジカル 中巻 / 西尾維新

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (中) 赤き征裁VS.橙なる種 (講談社ノベルス)

どうなんでしょうか。これ。
とりあえずありえない展開満載でお届けするネコソギの中巻。読者予測を裏切ることに全力を注いでるのかなんなのか。ただ、それゆえにこの物語が何を目的として、何が言いたいのだかさっぱり分かりません。都合のよすぎる展開と共に空転するバカみたいに空虚な物語。それで結局なんなのかといいたくなるのですが、それでも面白く読ませるのがこの人の力量か。
キャラクターはちょっと多すぎる気がします。13階段とかさすがに多いです。その分一人一人のキャラクターが薄くなってるのは否めない感じ。拡散してしまってるというか。そしてキャラクターを掃くために物語が進行してるというか。だからこそ、いーちゃんと玖渚や、いーちゃん人識の会話はやっぱり特別なものを感じましたけど。そして最後の引き。話はどこへ向かうのか。いーちゃんと真心、いーちゃんと玖渚、いーちゃんと妹、玖渚とチーム、最悪と最強、それぞれの過去。まだまだ伏せられたカードはたくさんあります。そんなところをどうまとめてくるのかが気になる中巻でした。
そして下巻はいつ出るのでしょうか。
満足度:B