消閑の挑戦者 パーフェクト・キング / 岩井恭平

うーん。ルール・オブ・ザ・ルールという小説内で展開されるゲームに結局最後までノれなかったので、どうにもこうにも楽しめないまま終わってしまいました。合わなかった…のかなぁ。
ある街を舞台に一人の天才が仕掛けた殺し合いありのミッション達成型ゲームがルール・オブ・ザ・ルールで、このゲームに参加する同級生の男の子のペア相手に間違ってなってしまって、このゲームに参加することになってしまった主人公の女の子小槙の話。
ゲームのルールはなかなか面白いのですが、市街地を舞台に殺し合いゲームで、しかもそこに参加するのが各所から集められた天才ばっかりで、何故か格闘しても強かったり超能力じみたものを持っていたりとなってくると、だんだんリアリティを感じられなくなっていくというか、一歩引いてうそくさいと思ってしまいます。そうなってしまうとどんな展開も都合が良いようにしか見えなくなってしまいなんとも。突飛な話でも地に足がついてる感じがすればそういう世界だと思って入り込めるのですが、これはちょっと最後までできませんでした。どうにも作り物感がしてしまうような感じ。
キャラクターは主人公の小槙がとぼけた大阪弁の少女で良い感じです。メインキャラは他のキャラも悪くはないですが、敵キャラはもうちょっとどうにかして欲しかったような。ピアノの少年とか相撲取りとか。
総じて合わない感じがしたので、続きは読まないでいいかな。
満足度:C-