雑文:オタクブームについて

http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20060107/p2
で触れられていたので少し考えて見たり。
そういえば電車男を筆頭に去年はオタクカルチャーがやたらと取り上げられた一年だったなぁと。メイド喫茶アキバ系、萌え〜みたいな断片的な情報として取り上げられて色々誤解を生みやすいような部分もあった気はしますが、あれだけオタク的なものの規模が大きくなればいつかそれが表層に上がってくるのは当たり前のことなのでそんなもんかなぁと思ってみてました。親と一緒に見てるときに、萌え絵とかフィギュアとか出されるといたたまれない気持ちになりましたが。
結局メインカルチャーは好奇心を抱いたものにはわーっと群がってそして手当たり次第に食べてみてはまずかったら捨てて、美味しかったら食べて、飽きたらやっぱり捨てるという性質のもので、それゆえにメインカルチャーであるのだから、オタクブームもオタク的なモノを手あたらい次第に食べてみて飽きたらおしまいだとは思います。その中でこれはいいじゃんと受け入れられたものはそのままメインカルチャーに取り込まれて現代の常識として残されるし、受け入れられなかったものはそのまま闇の中に葬られるか、何かきっかけとなることがあるたびに思い出したようにそんなのがあったと言われるようになるかと。そんな感じでブーム自体はそろそろ収束するかなぁという気はします。まだ消費されてないものってあまり思いつかなくなってきたので。
むしろそういったメインカルチャーからの侵食を受けて、オタクカルチャーというサブカルチャー的なものが、どう変質するかの方が面白いのかなと思います。こっち側の人間にとっては隠れていたはずのものが発見されてしまった訳で、それに対して「ここでイメージアップを!」と思う人間もいれば「いいからほっといてくれ」と思う人間もいるでしょうし、反発する人間もこの気に乗じて金儲けを諮ろうとする人間もいるでしょうし。実際「ブームの影響で秋葉原が変わってしまった」みたいな話もちらほら聞きますし。そんな中で一回食い散らかされたサブカルチャーとしてのオタクカルチャーが、どうやって変質して行くのかが見物かなぁと思っています。

……なんだこの戯言は。