D.Gray-man vol.11 / 星野桂

D.Grayーman 11 (ジャンプコミックス)

D.Grayーman 11 (ジャンプコミックス)

バトル特化の巻ですが、これが意外と面白いのです。
元々は雰囲気やストーリー的なものを求めて読んでいたマンガなのですが、ここにきてバトルが良くなってきた印象。今までも細かい描き込みなどは目立っていたのですが、その反面動きが見づらくて何が起こっているのか分からなかったりしてあまりバトル方面には期待していなかったので、これは喜ばしいことだと思います。具体的には、相変わらずの描き込みやある種の情念のこもったスタイリッシュさを保持しつつ、動きが追いやすくなったのと、なによりここが見せ場というのが分かりやすくなった印象。後半のクロウリーがすごく格好良いです。
話はジャンプ式というとアレですが、敵と味方が一人ずつ闘う「ここは任せて先へ行け!」というパターン。というわけで前半の全員vsジャスデビから、後半はクロウリーvsジャスデビになっています。やられてもやられても立ち向かうクロウリーが凄い。P138からのシーンでの潰された後のセリフとか、ちょっとくるものがありました。こんなにカッコいいキャラだったっけ?
満足度:A-