F1 ベルギーGP

キナ臭い問題もいろいろありましたがレースはレース。
相変わらずのTOP4バトルは今回はフェラーリ優勢。その中でもライコネンが一歩抜けた速さを見せてのポールトゥウィン。2位にマッサと、モンツァで本当はやりたかったであろう1-2フィニッシュを決めました。サーキットによってマシン特性の違いからマクラーレンフェラーリの力関係が変わってくるのが興味深いところ。その中でもトラブルを出さないマクラーレンと、取りこぼしの多いフェラーリというのが今の差か。
そのマクラーレンアロンソとハミルトンのチャンピオン争いが苛烈になってきています。今回はスタート直後からオールージュにかけてで勝負あり。ほとんどハミルトンを押し出したアロンソの気迫。そして尚も粘るハミルトンとのサイドバイサイド。両雄譲らぬ中、今回はチャンピオンの意地が勝ったという感じでした。そこからのレースは、上位に関しては波乱もなく単調。3位アロンソ、4位ハミルトンで、ポイント差は2点に。
その後ろではTOP2チームよりは確実に遅く、他のチームよりは確実に速いBMWハイドフェルドが今回も5位と抜群の安定感。そしてここ最近素晴らしい速さを見せるウィリアムズのロズベルグが今回も6位に入り、7位はレッドブルのウェバー、8位はペナルティで後方に下がっていたクビサの追撃を、1ストップ作戦でしのぎ切ったコバライネン。このあたりは新世代バトルという感じで面白いです。
ただ、今回熱かったのはスパイカーvsスーパーアグリの最後方バトルかと。序盤12位まで順位を上げてレッドブルクルサードを追い回し、Bスペックカーのポテンシャル向上ぶりを見せつけたスーティルと、中盤からわじわとペースを上げ1ストップでペースの上がらないホンダのバトンをオーバーテイクした琢磨の、後半の1秒以内のバトルは熱かったです。スパイカーの地元に近いからか、割と国際映像に映っていたのが印象的。結局最後方の争いではありますが、資金難にあえぐ両チームにはいいライバル関係を(政治的な意味でなく)作ってもらいたいなぁと、小規模チームびいきな私としては思うのでした。
しかしやっぱりスパは雰囲気がある良いサーキット。久々にオーバーテイクも多く見られて良かったです。