ひとりぼっちの地球侵略 3 / 小川麻衣子

爽やか青春ラブコメのようで境目なく非日常が入り込んでくるのが相変わらず不思議なバランスだなあと思う作品です。キス(岬一の寝ている間)を交わした二人が、文化祭でクラスの出し物にかかりきりになってすれ違うラブコメ、の様に見せつつ岬一依存が極まってきている大鳥先輩がちょっと怖い感じ。普通の人間ではないし、普通の感覚を持っていないことがふとした瞬間で表に出る時のゾクッとする感覚と相まって、あと一歩でヤンデレ気味な依存の仕方がそろそろ恐ろしくなってきたなあと。あくまで表面上は微笑ましい空気を纏い続けているのですが、どこか気が抜けないというか。
そしてそんな中現れた新キャラはツンデレ気味の金髪貧乳お嬢様(ロシア人と宇宙人のクウォーター)というあまりに狙いすぎてそんな餌にと思いましたが見事に釣られました。二人の監視的なポジションにつきつつも、文化祭の発表を頑張るには満更でもなかったり、岬一に思いを寄せる女の子を気にかけたりするアイラ様可愛い。
そしてストーリー的にはアイラ祖母というキーパーソンになりそうな存在が出てきて、凪の謎も小出しにされていて、大きな展開が次に来るのかなという感じ。楽しみです。