涼宮ハルヒの暴走 / 谷川流

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

金曜日のカバン水没でおもいっきし濡れちゃった…。それはそうと、ハルヒの短編集です。夏の話、秋の話、冬の話の計3本。正直、個人的ターニングポイントだと思ってる消失の前に当たる2本は、少し飽きもきてるパターン物ですが。エンドレスエイトはタイトルと序章で内容がわかるし。SOS団ユートピア活動をやってます。伏線も消失へ向けたものの感が強いです。雪山症候群は消失後の物語。キョンはある程度自覚的に動いてます。おそらくこの先の伏線であろう話もチョコチョコと。古泉の決意とか。第3勢力の存在とか。
短編自体としての読み方は、SOS団ユートピア活動を楽しみながら、キャラクターや関係の変化を見る事でしょうか。キャラクターが短編で書き込まれてるから、愛着がでて、長編で大きく動かしてきた時にそれが生きてくるのでしょうし。感情の出てきた長門さんと、常識付いてきたハルヒと、能動的に動き始めたキョンの三角っぽくなってきた関係とか、蚊帳の外に語り役になってる古泉とか、完全にマスコットと化した朝比奈さんとか、関係の移り変わりを見てるのもなかなか面白いです。SOS団の妙な結束とかも次回に絡んできそうですしね。そんな感じで次の長編へ期待大。キョンにはやらなくちゃいけないことがあるんですしね。
ところで、鶴屋さんは異世界人じゃなかったんですか?