ハチミツとクローバー 7巻 / 羽海野チカ

ハチミツとクローバー (7) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

ハチミツとクローバー (7) (クイーンズコミックス―ヤングユー)

もうね、うん、素晴らしい。
いや、もう、青春ですよ。青い。若い。環境に人間関係に時間の流れに悩みもがいてるこのキャラクター達がたまらなく良いです。
この巻は竹本君の「自分探しの旅」の後編。ちょっと冗長で今までの話よりキレが悪い感じもしますけど、でもやっぱり良いです。力いっぱい切なくてでも幸せで、しっかり泣けてちゃんと笑えるのはさすが。でもこの巻だけで見ると、竹本君は半分以上旅をしているのでラブストーリー分がちょっと少ないかな。次巻はいろいろ大変な事になりそうですけど。でも、この青春っぷりはただごとじゃないです。私がこれを読んで他人事でいられる年齢じゃないのも、感情移入しやすくている要因なのかも知れません。
これを読んでるとちょっと焦ったりします。私は何もしないで、何も知らないで、このまま漠然と大学生活を過ごしてしまっていいのかな、よくないよなとか、時間の流れが止まらないなら、そこでどうやって成長してどうやって生きていけばいいのかなとか、とりとめもなく考えたり。そんな時間も合わせて、面白いとかつまらないとかそういう話ではなくて、これは私にとって大事なマンガです。
アニメ化は見たいような、して欲しくないような微妙な感じ。やってれば見るんだろうし面白いだろうけど、でもマンガの雰囲気がどこまで再現できるのかなぁという不安もあるし。
満足度:A