2012年シーズン開幕目前、私見によるF1チーム&ドライバー紹介

とりあえずちゃんとしたプロフィールや写真はこちらをどうぞ。
ドライバー | F1世界選手権 2012 | ESPN F1
チーム | F1世界選手権 2012 | ESPN F1

レッドブルルノー

・チームオーナーは翼をさずけるあの会社。
・マシンにもでっかくあの牛の絵が。
・空は飛ばない。
・幾つものチームの黄金期を支え、『空力の天才』や『鬼才』の異名を取るエイドリアン・ニューウェイが技術部門のボス。
・この人の創るマシンがあったからこその、ここ2年間のチャンピオンチーム。
・チーム代表は下位カテゴリでチャンピオンチームを築き上げた実績もあるクリスチャン・ホーナー
・いかにもできるビジネスマンっぽい人だけど、貧乏ゆすりがひどいことでも有名。ピットでもよくゆさゆさ。
・レギュレーションが厳しくなったことでマシンのアドバンテージを奪われながらも、今年も大本命。

セバスチャン・ベッテル(ドイツ)

・最年少チャンピオンにして、2年連続チャンピオン。
・とにかくバカみたいに速い。特に予選での一発の速さは圧倒的。
・下位チーム(トロロッソ)所属時に成し遂げた驚きの優勝は今でも語り草。
・レースはポールポジションからの先行逃げ切りが得意。
・あまりにその形でばかり勝つので、接戦に弱いのでは? という噂も。
・若干童顔で、行動もなんとなく子どもっぽい。
・6人のチャンピオン、1人目(2010年、2011年)
・今年もチャンピオン争いの最右翼。

マーク・ウェバー(オーストラリア)

・すっかり”No.2ドライバー”なベテラン。
・顔が濃くて頬骨の出ている感じが無骨なイメージ。
・2010年はベッテルとチャンピオン闘いを繰り広げるも、去年はタイヤの使い方にも苦しんで完全に圧倒される。
・今年こそリベンジ……できないだろうなあ……。
・昔は予選の一発に定評のあるウェバーだったけど、如何せんベッテルが速すぎる。
・とはいえNo.2としてみればしっかりお仕事はこなすベテランの味。
・でもおちおちしてるとレッドブル育成ドライバー陣がシートを狙ってるぞ!

マクラーレンメルセデス

コンストラクターズで8回チャンピオンに輝く超名門チーム。
・去年は開幕前に「失敗作」とまで言われたマシンを怒濤の開発でトップ争いまで導く、これぞチーム力。
レッドブルに迫るも届かず、今年こそはリベンジを狙う。
・マシンは銀色ベースで黒赤。ステンレスっぽい質感。
・今年のマシンは他チームが段差ノーズを選ぶ中、スムーズな形状で見た目なら一番。
・チーム代表のマーティン・ウィトマーシュもやり手ビジネスマンっぽい。
レッドブルへの対抗はこのチーム。
・かつてのボスであるロン・デニスが時々ピットを訪れているのだけど、たぶん現場の人間は疎ましく思っているんじゃないかなあ、とか。

ジェンソン・バトン(イギリス)

・6人のチャンピオン、2人目(2009年)
・イケメン、イギリス紳士っぽい。遅咲きの人なのもそれっぽい。
・昔からスムーズな走りに定評があったけど、去年は確変したのか攻撃的なドライビングで鮮やかなオーバーテイクを披露してみんなびっくり。
・特に雨が絡んだコンディション変動の大きなレースでの展開を読み切る力はF1界随一というかもはや唯一無二の領域。
・性格が優しすぎて勝負では勝ちきれないとまで言われた人だけど、そんな評価はひっくり返した感があり。
マクラーレンに移籍した時は「ハミルトンのチーム」に行くなんて正気かと疑われたが、去年そのハミルトンに勝ってみせた。
・恋人は道端ジェシカ。そのせいでやたらと親日家。ヘルメットに謎の日本語。一番!
・去年の勢いそのままに今年はベッテルを追い詰められるのか。

ルイス・ハミルトン(イギリス)

・6人のチャンピオン、3人目(2008年)
・F1初の黒人ドライバー。
マクラーレンの秘蔵っ子として育てられ、マクラーレンからデビューしてあっという間のチャンピオン獲得というサクセスストーリー。
・ただ去年、ずっとマネージャーだった父親と離れたら人間関係やらメンタルやらでなんだか散々な感じに。
・とにかくムラッ気があって、コース上では大変危険と言われることも(よく他のマシンにぶつかる)
・去年はフェラーリのマッサとやたらとぶつかっていたイメージ。そんなに好きか、マッサ。
・ただ、予選一発の速さはやっぱり異常。予選結果はバトンを圧倒。
・ただ、タイヤの使い方に苦しんでレースではバトンの巧さに負けた一年でもあり。
・今年こそは、にかける元チャンピオン。

フェラーリ

・F1の歴史はフェラーリの歴史といっても怒られない唯一無二の名門。
・熱狂的ファンはティフォシと呼ばれて全世界的に紅い。マシンも当然紅い。
・ここ数年は低迷していたため、技術部門に大鉈を振るってかなり攻めた設計の革新的マシンを製作。
・テストが進むにつれて暗くなるチームの雰囲気。
・いまいちパッとしないタイム、ドライバーにしかれる戒言令、技術部門緊急ミーティング。
・だからフェラーリの革新的マシンとか死亡フラグだと……。
・とはいえ、いくら何でもいきなり後方に沈むことは無い……無いよね?
・「革新的マシン」をモノに出来ればあるいは……だけど現実的には3番目のチームの立場死守の一年か。

フェルナンド・アロンソ(スペイン)

・6人のチャンピオン、4人目(2005年、2006年)
・眉毛。
・速さはもちろんのこと、いまいちなマシンでも上位に持ってくる強さこそ評価されるドライバー。
・チームリーダー的にチームを引っ張れることも評価ポイント。
・そのエゴの強さが仇になり、2007年にマクラーレンでチームメイトのハミルトンと険悪になってチームを飛び出したり……。
フェラーリを引っ張れるのはこの人しかいないのだけど、チーム状態がうーん。
・それでも、シーズン中に一つは勝ってくれるでしょうと思えるのがアロンソ
・あの鶴のポーズがもう一度見たい!

フェリペ・マッサ(ブラジル)

・かつてチャンピオン争いをするも現在は土俵際待ったなしの現状。
・ヘルメットを前のマシンのパーツが直撃する不幸な事故のあと、復帰するもいまいちパッとしない日々。
・シーズンオフに散々シート喪失が取り沙汰されるも、首の皮一枚残って今年がラストチャンスになる模様。
・去年はだいたい5〜6位を走っていて、一度も表彰台を獲得できず。アロンソの壁が厚い。
・同じく不調だったハミルトンに追突されること数知れず。
・つまりハミルトン×マッサ。
・たまにピットにいる弟があまりに本人にそっくりで「!?」となる。
・今年は正念場、かつての輝きは取り戻せるのか。

メルセデスAMG

・親会社はあの「ベンツ」のダイムラー
・しかし元をたどるとこのチームはホンダだったりする辺りF1の世界は謎に満ちている。
・今年は予算が増えたらしくいよいよ本腰か。
・シルバーアローと呼ばれる銀のカラーリング。こっちは艶消し。
・技術部門に他チームのテクニカルディレクター級をどんどん引き抜いてきた。
・船頭多くしてなんとやら、にならなければ良いけれど。
・チームオーナーのロス・ブラウンフェラーリシューマッハと共に黄金時代を築いた人。
・もう一度シューマッハとのコンビで時代を築けるか。
・マシンもここ2年に比較して好調らしく、期待しても良いのか。

ミハエル・シューマッハ(ドイツ)

・6人のチャンピオン、5人目(1994年、1995年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年)
・圧巻の7回チャンピオン。「皇帝」と呼ばれる。
・一度引退するも3年前にまさかの復帰。みんな「なんでやねん」と思った。
・御年43歳。
・圧倒的に顎。
・チームの全てを自らにつぎ込ませ、圧倒的カリスマで引っ張ってきたタイプ。煽りをくって潰されたセカンドドライバーは数知れず。
・コース上では勝負際になるとぶつけたり、ありえない場所に車を止めたりと負けず……嫌い……?
・とはいえ、憎たらしいほどの強さがあったのが往年のシューマッハ……なのだけど。
・復帰直後はさすがに錆びついた感があってロズベルグに遅れをとり続ける。
・しかし去年は光る走りを随所に発揮。今年こそ本領発揮なるか。

ニコ・ロズベルグ(ドイツ)

・気がついたら中堅ドライバーの領域に入ってきたドイツ期待の若手。
父親はF1チャンピオンな2世ドライバー。
・安定して速いのだけど、イマイチ地味なのが否めないのは何故なんだぜ。
・なんとなく優等生的キャラなのも地味な原因か。
シューマッハの現役復帰を返り討ちにしているここ数年。
・でも、ニコならそれぐらいやるよねで流される感が切ない。
・今年こそ、今年こそは初優勝を。

ロータスルノー

ケータハム(旧ロータス)との血みどろの名称戦争の末に「ロータス」の名を冠するに至った。
・といっても、F1界のレジェンドであるオールドロータスチームとはあんまり関係ない。
・オーナー会社はマレーシアの自動車会社プロトン(グループ・ロータスを保持)と見せかけて、メインはジニーキャピタルという投資会社。
ロータスはスポンサーなのだけど、不穏な噂もチラホラあったりなかったり。
・カラーリングはJPSカラーのロータスオマージュでブラック&ゴールド。しかしそれJPSタバコのブランドカラーなんだけどいいのか。
・チーム代表のエリック・ブーリエをブーちゃんと呼びたい衝動にかられる。http://f1-gate.com/media/1/20101212-boullier.jpg
・去年は革新的コンセプトのマシンを持ち込むも失敗。
・しかし今年はレギュレーション改正で遅れを一気に取り戻すチャンス到来。
・テストでは絶好調で今年のダークホースとなれるか。

キミ・ライコネンフィンランド

・6人のチャンピオン、6人目(2007年)
アロンソに追われるようにフェラーリを去って、しばらくWRC(ラリー)に出ていたのだけど今年F1に復帰。
・いわゆる天才タイプ。超下位カテゴリーから飛び級のF1デビューをした人。ちよちゃん的な何か。
・ハマった時は意味がわからないくらい速いのだけど、やる気が欠けるとあっという間に平凡なドライバーに。
・感性で走ってて、技術的なところは興味なしと言われてるけど、意外とエンジニアへのフィードバックは正確らしい。
・チームを引っ張っていくタイプではなく、ただ速く走りますよタイプ。
アイスマンの異名を取るくらいに、無愛想でマスコミに対して冷たい。
・しかしながら仲の良い人に対してはユーモアがあって、情に厚い、らしい。
・金髪碧眼のフィンランド人に弱い日本人の間で超人気。
・酒豪で知られて、まあ、色々と伝説が。
・去年の冬にスノーモービルの大会で怪我をしたのだけど、軽傷と言っていたのが実は骨折だったと最近明らかにした。
・これだからキミは……!

ロマン・グロージャン(フランス)

・突然現れたフランス人ルーキー3人衆その1。
・去年のGP2(F1のひとつ下のカテゴリ)チャンピオン。
・ルーキーとは言っても以前ルノーからシーズン途中デビューをしていた。
・その時は散々な結果に終わっているので、今年はそのリベンジに燃えているはず。
・速い速いとは言われているだけに、前回のイメージを塗り替えられるか。

サハラ・フォース・インディアメルセデス

・F1についに現れたインドのチーム。
・白地に黄色と緑なインドカラー。
マクラーレンから技術供与を受けている。
・オーナーのビジェイ・マリヤの胡散臭さがやばい。http://f1-gate.com/media/1/20110109-mallya.jpg
・彼のキングフィッシャー航空は経営危機らしく、チームをサハラグループに一部売却。
・小予算には小予算なりのやり方があるんだよ的効率開発で中団勢のトップに立つ。
・チーム買収時点では揺るぎない最後尾争いをしていたことを考えるとここ数年で最も上昇率の高いチームがここ。
・特に去年の後半は失速したルノー(現ロータス)を喰うまでの勢い。
・さあこの勢いでトップ5チームに斬り込んでやるという今年。

ポール・ディ・レスタ(イギリス)

メルセデスの秘蔵っ子と呼ばれて去年デビュー。
DTM(ツーリングカーレース)チャンピオンという異色の経歴を持つ。
・着実な走りを見せていてそれなりに評価は高い。
・ただ、去年はスーティルの影に隠れていた感じもあるので、真価が問われる今年。
・ちなみに去年チームのエースだったスーティルは暴行事件で有罪判決を受けている。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)

・もう一人のニコ。
・一昨年デビューするも去年は1年間サードドライバー(控え)に甘んじる。
・大型新人と呼ばれ熱い期待を浴びたのも今は昔の元GP2チャンピオン。
・ウィリアムズでのデビューイヤーにまさかのポールポジションを獲得したその実力は本物か。

ザウバーフェラーリ

・ペーター・ザウバーおじさん率いるスイスチーム。
・ビジネスナイズされたF1界でいかにもレース屋というスタイルを貫き続けて皆から好感度が高い。
・国籍は別でも拠点はイギリスに置くチームが多い中、頑なにスイスに拠点を構える。それがハンデな気も……。
・カラーリングは白と紺色。配色を去年から変えたら変なデザインになって可夢偉が首を捻ってた。
・日の丸が付いているように見えるけれど、あれはメキシコの携帯会社のロゴらしい。
・ペーターおじさんは一度BMWにチームを売却するも、BMWの撤退を受けて路頭に迷ったチームを買い戻した男気の人。
・新人発掘に定評があって、これまでも何人かの後のスタードライバーをデビューさせてきた。
BMW時代を除くと万年中堅チーム。どうしても上に行けない。
・特に、開幕時は好調でも中盤以降開発競争に遅れをとって後退していくのがいつものザウバー
・今年はテスト好調も、開幕前に技術部門の責任者に逃げられる。大丈夫かザウバー

小林可夢偉(日本)

・代役出走でトヨタからデビューしてワンチャンスを掴んだ人。
・下位カテゴリーでの結果はぱっとしなかったものの、F1でいきなりバトンとバトルを演じたり入賞したりでブレイク。
トヨタが撤退するもペーターおじさんの目に止まりF1残留
オーバーテイクに定評があり、激しいバトルが身の上。
・決勝レースに強く、予選では遅れてもきっちりポイントを稼ぐタイプ。
・発言を追っていると、若干常人とは違うスケールでモノを考えていて大器っぽい。
・出身が尼崎だからなのか、どことなく漂うヤンキーっぽさ。
・3年目の正念場、今年活躍すれば今後のキャリアも開けるか。

セルジオ・ペレス(メキシコ)

・メキシコ人ドライバー、顔が濃い。
・去年はルーキーシーズンも、あっと驚くような速さを随所に見せてプチブレイク。
・ただ、決勝レースでは後退していく場面も多く、獲得ポイント数では可夢偉に差を付けられている。
フェラーリの育成ドライバーで目指すはフェラーリのシート。
・世界的大富豪、カルロス・スリムのバックアップを受けている。
・2年目のシーズン、飛躍できるか。

トロ・ロッソフェラーリ

レッドブルの姉妹チーム。こっちが妹。
・カラーリングはレッドブルそっくりだが、よく見るとノーズがゴールド。
・妹のほうが派手と覚える。
・前身のチームはミナルディという、晩年資金不足&テールエンダーながらしぶとく生き延びて多くの人に愛されたイタリアチーム。
レッドブルの育成ドライバーを試すチームという色合いが非常に強い。次のベッテルを探せ!
・去年までの2人はもう一つ芽が出ずにクビとなったため、今年はドライバーを一新。
・マシンは当初レッドブルコピーを走らせたら怒られて(F1はチームごとにマシン開発が必要)、独自開発を始める。
・それが身を結んだのか、去年は突飛なコンセプトのマシンが好調で中団勢の台風の目に。
・今年も好調を維持できるのか。

ダニエル・リチャルド(オーストラリア)

レッドブル期待の若手その1。
・一瞬何人だか分からなかったけど、オーストラリア人らしい。
・去年はHRTからシーズン半ばにデビュー、最後尾付近で練習走行を重ねる。
・テストでは驚くべきタイムを叩き出したりしていたが、その真価が問われるのは今年か。

ジャン・エリック・ベルニュ(フランス)

・突然現れたフランス人ルーキー3人衆その2。
レッドブル期待の若手その2。
・ジャン=エリックっていう響きがフランスっぽくて良いと思う。
・下位カテゴリーではかなりの速さを見せてきた人で期待度は高い……はず。

ウィリアムズ・ルノー

・凋落の名門という言葉がこんなに似合うチームはなかなかない。
・80年代から90年代にかけてF1を圧巻したウィリアムズもついにはポイント獲得ギリギリの崖っぷち。
・スポンサーも離れ続け、ドライバーは2人ともスポンサー持ち込みドライバーに。
・カラーリングは白と紺、赤も少し。似たような色使いでもザウバーよりセンスがいい方がウィリアムズ。
・チーム創設者の「車椅子の闘将」サー・フランク・ウィリアムズが取締役を退き世代交代待ったなし。
・株式公開を試みてみたりと、経営的には色々頑張っている模様。
・スポンサー離れで資金ヤバいと言われつつも、企業としてはしっかり利益を出していたり。
・レースの方も頑張れウィリアムズ。

パストール・マルドナドベネズエラ

ベネズエラ人で国営石油企業のスポンサーを抱えている。
・強面で坊主。強そう。
・あのチャベス大統領の支援も受けている(からこその国営企業バックアップ)とか何とか。
・この石油企業のスポンサー額が超膨大らしい。
・というとお金持ちドライバーっぽいけど、押しも押されぬGP2チャンピオンではある。
・去年は目が醒めるような快走を見せていた得意のモナコGPで、ハミルトンに撃墜される悲劇に見舞われる。
・速さを見せる反面、変なミスが多いところが玉に瑕な人。2年目でステップアップなるか。

ブルーノ・セナ(ブラジル)

・あのセナの甥っ子。若干面影がある。
・このカラーリングのヘルメットがウィリアムズのコックピットに収まってるのを見ると、もう、ちょっとね……。
・しかしそれほど速くないのがちょっと悲しい。
・とはいえ、圧倒的ネームバリューもあって多数のブラジル企業の支援を受ける。
・去年はルノーから途中出走もいまいちパッとせず。
・たまに良いところは見せるものの凡ミスも多い。
・幼少時から時間をあけて、20歳からのモータースポーツ活動という経験不足が災いしているのか。
・今年こそ叔父の七光りを払拭できるか。

ケータハムルノー

・新興チームの2つめ。
ロータス(元ルノー)との血みどろの名称戦争で勝ちを譲って実をとった感のある旧チーム・ロータス
・カラーリングはロータス時代から引き続きブリティッシュ・グリーン。
・オーナーはマレーシアの企業家トニー・フェルナンデス。今のエアアジアを創った人。
・この人が次々に打ってくる手が、いかにもやり手企業家っぽい。
・マイク・ガスコインというベテランデザイナーの元に、かつて彼と仕事をしたスタッフを着々と集める。
・さらにはルノーエンジンにレッドブルKERSなどを獲得し、着実にF1チームとしての階段を登る唯一の新興チーム。
・その投資が実ったのか、去年はついに中団グループのしっぽを掴んだ。
・今年こそは、中団の一角を切り崩せるか。

ヘイキ・コバライネンフィンランド

・気がつけばベテランドライバーの仲間入り。
・デビューしたルノーでそこそこの成績を収めるも、マクラーレンではハミルトンの影に隠れる形に。
・どうにもハミルトンに潰されてケータハムへ移ったようなイメージが拭えない。
・とはいえ、安定した速さを見せ続けてきた優勝経験ドライバー。
・立ち上がったばかりの弱小チームを引っ張ってきたのは紛れも無くこの人。
・ようやく戦えるマシンを手にいれて、勝負のチーム3年目が始まる。

ヴィタリー・ペトロフ(ロシア)

・ロシア人初のF1ドライバー
・ロシアンマネーのバックアップもありルノーからデビューするも成績はいまいちパッとせず。
・速さはそこそこあるように見えるけど、どうにもこうにもあと一歩が足りていない感。
・去年は開幕戦で表彰台に乗ってブレイクするかに見えたが、その後尻すぼみに。
・今年もそのロシアンマネーでテストシーズン中に大ベテランのトゥルーリからシート奪取。
・そのせいでF1界からイタリア人ドライバー絶滅。
・ロシアGP(2014年開催予定)まではなんとしても走り続けないと!

HRT・コスワース

・新興3チームの2つめ。F1初のスペインチーム。
・参戦決定後から参戦までの間にオーナーとチーム名が変わるというミラクルを経て、ここまで既に3つの名前を名乗る。
・今はテサンキャピタルというスペインの投資会社がオーナーだけど、スペインって景気大丈夫……?
・万年予算不足でシーズンを乗りきれている事自体がひとつの奇跡。
・シーズン途中でシートが売りに出される(お金を持ち込んだドライバーが走る)のはもはや恒例行事。
・去年まで何とかこのチームをレーシングチームの形にしていたコリン・コレス&彼のスタッフたちと袂を分かったんだけどマジ大丈夫なのこれ。
・カラーリングはアスファルトへの同化を試みていたような初年度、自らチェッカーフラッグを纏ってみせた2年目からぐっとF1らしく。
・白地に赤とゴールドのラインでなのだけど、あまりのスポンサーの少なさで真っ白に見える罠。
・マシンにはただでさえ遅かった初年度マシンを何とか改良してレギュレーションに合わせる涙ぐましい努力の跡。
・そして例年通り、新車が事前テスト参加できずぶっつけ本番。
・むしろライバルはサポートレースで走るGP2のタイムなんじゃないか疑惑。
・しかし何度見ても衝撃のドライバーラインナップ。
・目指せ決勝進出! (トップの107%以上のタイムだと予選落ち)

ペドロ・デ・ラ・ロサ(スペイン)

・まさかの起用となった大ベテラン。
・御年41歳。
・なんだかすごくいい人っぽい。
・何度テストドライバーに身をやつしても、不死鳥のように蘇る。
・正直全盛期からそれほど速くはなかったが、その反面開発ドライバーとしての能力には定評あり。
・長くマクラーレンのテストドライバーを詰めた経験でスペイン弱小チームのリーダーとして引っ張っていく役割を担う。

ナレイン・カーティケヤン(インド)

・まさかまさかの起用となったベテラン。
・インド人初のF1ドライバー
・御年35歳にして28戦のF1経験しかないってどういうこと。
・去年は6年ぶりのF1復帰で「 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが」という顔を皆にされつつ無事出走。
・そしてシーズン途中で交代させられた。
・シート獲得の勝因はタタ・モーターズの支援。
・去年母国インドGPで見せた鬼気迫る走りはなかなか印象的、あれが年間続けられればあるいは……。

マルシャ・コスワース

・新興3チームの3つめ。F1初のロシアチーム。
・参戦決定後から参戦までの間にオーナーとチーム名が変わるというミラクルを経て、ここまで既に3つの名前を名乗る……ってさっきも書いたような。
・去年まではあのヴァージン・グループがチームを保持していた。
・リチャード・ブランソンがあまりに遅いチームに飽きたか。しかしきっちり売り抜ける辺りがさすが。
・カラーリングは黒に赤。センスが良いのか悪いのか謎。
・去年までデザイナーのニック・ワースがオールPCでマシンの設計することにこだわっていたが、さすがに無理があると気がついたか袂を分かつ。
・今年は実績あるパット・シモンズを外部コンサルタントに招いて、マクラーレンと提携して実直なクルマづくりを目指す。
・ちなみにシモンズはルノーの技術部門を率いていたが、クラッシュゲートスキャンダル(故意のクラッシュ)でF1から5年間追放中なので「外部」。
・しかし新車がクラッシュテストに落ち続けて、テストに間に合わずにぶっつけ本番。
・ちなみにF1の死亡フラグとして、実態の怪しい巨大スポンサーやプロジェクトがある。
。マルシャはロシアのスーパーカーブランドらしい。一応ちゃんと車は出しているんだけどね……。
・さあ、HRTとの熱い逆首位争いに期待だ!

ティモ・グロック(ドイツ)

・一度F1デビューするもイマイチでシートを失い、その後色々なレースを転々とした苦労人。
・2007年にGP2チャンピオンを獲得し、実力で戻ってきた4年ぶりのF1の舞台。
トヨタでなかなかの成績を残して、将来を期待されるも……。
・新興ヴァージンチームに移籍後は、チームがいかんともしがたく最後尾争いの日々。
・いい加減ベテランに差し掛かりつつある昨今。
・しかし今年もチームが飛躍する気配はなかなか無い。
・がんばれグロック、負けるなグロック

シャルル・ピック(フランス)

・突然現れたフランス人ルーキー3人衆その3。
・GP2の去年のシーズン4位。
・あまり情報がなくて正直いまいちよくわからない人。
・2ちゃんでシャルと呼ばれていた、それ違うシャルや。