ストーリーは投げっぱなしになるような感じがしなくもなかったこのアニメですが、ちゃんと12年前の真実が明かされました。こうやって明かされてみると、今までちらつかされてた断片的な情報もきちんと筋が通っていたんだなと感心。ラストにかけて、序盤中盤のグダグダだった頃の話も、いちおう伏線になってたり、真実をちらつかせてたんだなぁと思います。だからといって、序盤中盤が面白かったかといえば、怪しいものがありますが。でも、謎が解けたあとで見直すとなるほどと思うのかも。話としてはマーガレット≒マドラックスという比較的わかりやすいラインでまとまったかなぁと思います。しかし、例の呪文を受けて娘を撃っちゃうようなお父さんじゃいかんでしょ、エリノアを見習ってください。
とにもかくにもこのアニメは様式美だと思うので、設定面の謎や、細かい部分の整合性、リアリティの乏しさは不問にするべきだなと思います。映像、音楽、台詞回し、ストーリー、すべてがこの雰囲気を、質感を出すために用意されたようなものかと。そしてそれがものすごく琴線に触れるんだから、個人的には名作だと思うのです。最後のマドラックスとレティシアが交互に言葉を重ねていくところとか最高に好きです。
