しにがみのバラッド。6 / ハセガワケイスケ

相変わらずにしにがみ。でした。
とにかく空気。雰囲気。そういうものが最重要といった感じ。詩とか歌みたいな独特のリズムのある文章で、切なく、儚く、透明でちょっと優しい感じの物語が紡がれるという形式はかわってません。純度がやたらに高くて、物語の深みとかよりもこの雰囲気を成立させて、強引なまでの切なさに酔わせるという感じ。キャラ達が全体的にやたら青臭いのが特徴的といえば特徴的です。
短編の中では、彼女の風景。が一番良かったです。モモの話は今のところ良く分からない感じなので保留。ただ、それほどひかれるような話はなかった気がします。
なんにしても、この小説はこの雰囲気を心地よいと思うか思わないかの勝負だと思います。
Lalaでマンガの連載が始まるということですが、少女マンガと聞いて、あーなるほどと思いました。そういう感じかもしれないです。
満足度:B-