08-10-13

昨日はリッパーさん主催のラ管連定例ボードゲーム会に参加してきました。禁書ポーカー会からテーブルゲームに主軸が移って、もはやラノベ好きの集まりというよりアナログゲームの同好会みたいな感じですがそれもまた良いんじゃないかと。詳しいレポートは例によってdeltazuluさんのところを参照。

ゲームのプレイレポートはちょっと長くなるので隠します。

私がやったゲームは「トランス・ヨーロッパ」、「モダンアート」、「カタン」、「キャメロットを覆う影」の4つ。


「トランス・ヨーロッパ」はちょっと触っただけなので目的地次第の運ゲーな印象しか残っていないのですが、簡単なルールでサクッとできて線路を延ばしたり他人を利用したりする快感があって面白かったです。コツは他プレイヤーの路線をいかに利用するかなのかな。あと、自分の線路を引くときは自分の都市のみを通って、他の都市からは出来る限り離れて、かつ次の都市か人の路線に最短となるルートを置いていくのが定石になるのかなぁとか。如何に自分は他人にとって役に立たずに、逆に他人を利用するかというゲーム……と書くと途端に性格が悪そうだ!
これは今回勝てなかったので、次やる時はリベンジを。


「モダン・アート」は初めてやったのですが、個人的に今回最大のヒット作。絵画商になって自分の手札をオークションで売りさばきながら、需要に応じて変わっていく相場を読んで金儲けをするというゲーム。法外な値段で絵画を売りさばく快感がたまらない!
ポイントとしては4回のターンの後半でいかに儲けるか。最初のターンで相場を見計らい、高くなりそうなカードを溜めこんで、3ターン目や最終ターンで売り払うことかなと。ただし、相場が高くなったカードは枚数も出ているので、もしかしたら値がつかない可能性もある。その辺りの駆け引きが面白いところです。あとこのゲーム、オークションで購入するのが盛り上がるところではありますが、勝ちに行くなら確実に売る方がポイント。現在価格50の絵画がそのターン場に2枚くらい出ていて、1位見込みで80になったりするとオークションじゃ70超えないと買えません。つまりたとえ目測通り1位になっても利幅は10以下。逆にその状態でその種類の絵画を売り払うことができれば、手札を70オーバーの金額に化けさせられるわけです。しかも売り渡した相手も損した訳ではないのでwin-winはキープできる。損益分岐を考えれば、たとえ40で売れたって自分で買って清算するのとトントン。買おうとしている相手が、トップ争いをしていない限り売っちゃった方がもうかります。もちろん、ここから競って価格を釣りあげていくのがこのゲームの醍醐味でもあるわけですが。高額の競りになっていくほど、自分が買った時の利益は減り、相手が買った時の利益が増す。この辺りは口八丁と相手の手札を見越しての心理戦であり、最高に痺れるところ。
買う場面としたら、自分がこれから複数枚売ろうと思っている(=ミスらなければ確実に1位〜3位に入る)勝負絵画を、自分の前の手番の人が出した時に、1位の追加額含めて元本割れ直前の値段までなら競って買うことかなぁ。場の雰囲気に「その種別の絵画は高い=誰かたくさん持っている」と刷り込ませられれば、次に自分が売る時の値段が釣り上げられます。そこで出来ればダブルオークションで一気に売り払えれば最高。あとは適当に2位〜3位になりそうなカードを売って地道に稼ぐことかなぁ。このときシールドオークションとか使うと、相手の値段が読めない分結構高い値段を出してくれる人がいたりして美味しいです。
ゲーム結果は、始めの方のターンでは失敗したものの、後半高額絵画を売りさばく戦略に切り替えて盛り返してこのゲームは勝利。これはドキドキする非常に良いゲームだと思います。あと価値があるのか怪しい絵画を売りさばいてお金がたまっていくのが凄く楽しい(最低だ)。これは是非またやりたいゲームです。


カタン」は私の持ち込みゲーム。初心者卓だったので……と思っていたはずが途中から自重しない感じになりました。ごめんなさい。
展開的には、6,8の泥が出ないという驚きの展開で枯渇する泥を巡って世の中が停滞した序盤戦。私は泥は溢れるだろうと思って泥マスを取っていなかったので、かなりピンチに。しかも木2港があっても思ったより木が出なかった。そんな中それでも道を引き家を建て始めた他プレイヤーにかなり遅れつつ、道を引くのを諦め、最低限の家3軒を都市化する方向へ。これが思いの他当たって(周りに家が建ちすぎてもう一軒も建てられなかったというのもありますが)、麦×2、鉄×2を算出する5を振れば無敵な状態に。あとはチャンスカードを引きまくって、ポイント×2とラージェストアーミーで勝たせて頂きました。
反省としては、初心者卓だったのだから自分がもっと交渉を投げかけて盛り上げていかないといけなかったなと。やっぱり交渉が大きいウェイトを占める割に、初めてやる時にはやりにくい部分もあるような気がするので、カタンの面白さを伝えるにはその辺りに注意した方が良かったかなと思います。


最後に「キャメロットを覆う影」。これは円卓の騎士になってキャメロット上を守る協力ゲーム。荘大で複雑なルールの割に、2時間かからない辺りは良いバランス。
格騎士の特殊能力を活かしながら、クエストに出て闘う辺りはTRPG的なゲームなのかなと。「陛下! 特殊カードを!」とか「○○卿は役に立たないな!」とか言い合いながら楽しめるのは協力ゲームならでは。勝ち筋やルールの裏も探せば出てきそうですが、このゲームは戦略を追うよりも、初心者から上級者まで集まってワイワイガヤガヤしながら楽しんでこそだと思います。「ちょww攻城兵器11台出てきたwwwww、早く城戻ってwwww」とか「王様死んだ! 聖杯聖杯!」、「俺のターン! 英雄的行動でさらに追加カード一枚!」とか言っているのが一番楽しい。
結果的にはぎりぎりまで追い込まれて、薄氷を踏むように勝利したのですが、この辺りのギリギリ加減もRPGのラスボス戦みたいで非常によろしかったです。「やばいやばいやばい回復間に合え!!!」みたいなあの感覚っていうと伝わるかなぁ?
で、このゲーム裏切り者を入れるルールもある訳で、それをやるとゲームが根本から変わるなぁと。相手を信用できない疑心暗鬼や、協力し合う部分としない部分が出てきたりでシビアなゲームになりそう。如何に場の空気を自分の方向に流すか、みたいな交渉ゲームの要素が強まりそうな感じ。あとはアタックカード持ってるくせにさりげなく持って無いって言ってクエスト失敗に導いたりとか、疑わしげな行動をした人にターゲット集中させてその間にこそこそと妨害工作とか。そしてその場合、ガチで勝ちに行くための方策を考える必要が出そうです。特殊カード覚えたりとか、点数計算で○○のマップは捨てるとか。それはそれで面白そうですが、みんなでワイワイという楽しみ方でも非常に面白い優秀なパーティーゲームでした。


そんな感じの5時間。このまま定例化しそうな勢いなので、次回も是非参加したいなぁと思います。