F1 モナコGP 決勝
日曜予選は割愛。
オーバーテイク絶対不可能と言われるモナコで、ここまで白熱するのは予想外。面白いレースでした。そしてライコネンとアロンソのマッチレースだと考えていたのも完全に予想がハズレました。ポイントはアルバースとタイヤ。
スタートから序盤は退屈な展開。ライコネンが逃げ、アロンソが追い、フィジケラが続き、トゥルーリ以下が遅れるという実に予想通りの展開。それを打ち崩したのが、アルバースのスピンによるセーフティーカー。ミハエルとクルサードがあおりを食らって、それぞれウイング交換、リタイアとなっていましたが、それ以上に重要だったのがここでマージンがなくなると同時に、ピット戦略が分かれたこと。ウィリアムズの二台とルノーの二台が入り、マクラーレンとトヨタは入らず。残りは50週ちょっとと、走りきれるかはいかにも微妙。そんな情勢で始まる再スタートからは、ライコネンが圧倒的な逃げ。そしてトゥルーリが追う展開。アロンソを追うのはウィリアムズ二台で、フィジケラは同時ピット作業の関係でさらに後ろ。ミハエルはペースは速いもラップダウン中。そしてここでタイヤに変調をきたしたのはルノー。アロンソ、フィジケラともペースがた落ちで前との差が開くばかりか、後ろへの道ふさぎに。ストップしたトゥルーリは復帰後すぐにフィジケラに追いつき、ライコネンのストップ時にはもはやアロンソには30秒以上のギャップ。そして一位復帰。後はクルージングで余裕のポールトゥウィン。ここ数戦のライコネンはやはり神がかってます。
レースは進み、ウィリアムズがピット、フェラーリもピットと2回勢が入るも、入らないルノー。そしてペースの遅さから判明する超変則一回ストップ。さらにタイヤの問題でペースが非常に遅いルノーの二台は以下大変な事に。まずはフィジケラ。トゥルーリを抑え続けてたのが、モントーヤ、ラルフ、フェラーリ二台に追いつかれ、痺れを切らしたトゥルーリが強引にオーバーテイクして、体制を崩したフィジケラは一気に集団の最後尾、そしてポイント圏外へ。しかし抜いたトゥルーリもその時段差でマシンを痛め順位を大幅に落としました。でも、あそこまで押さえられてたら気持ちは分からなくないですし難しいところ。そして今度はアロンソ。ハイドフェルドにかわされると、続いてウェバーともシケインカットの応酬というグレーなバトルからかわされると散々。ウィリアムズはこれで2−3。両者自己最高位と復活の兆しか。アロンソはさらにモントーヤにも追いつかれるも守りきって4位。モントーヤ5位。ラルフ6位。ミハエル7位。バリチェロ8位。フェラーリはレースペースは速いのですが、イマイチかみあいません。
どうもルノーの勢いにかげりが出てきました。そして逆に上がってきたマクラーレンは、モントーヤも後方スタートから5位と完全に上向き。今後はライコネンがいかにアロンソとの差をつめ、マクラーレンがいかにるルノーとの差を詰めるかでしょうか。来週からはBARも復帰。流れの変わりつつあるところですし、次戦も楽しめそうです。