※リザルト掲載注意※
マクラーレンの完全なる圧勝劇。
１−２フィニッシュで3位マッサには１分差。そして４位以下は全て周回遅れという圧倒的な速さを見せたマクラーレンの完璧な勝利。その中で優勝はアロンソ、そして２位にハミルトン。モナコなのでコース上の争いというものはありませんでしたが、アロンソとハミルトンのピットストップのタイミングの違いからくる異次元のタイムバトルは見応えがありました。マシンを完全にスライドさせながらでもコントロールする２人の走りは見た目にも凄かったです。これでチャンピオンシップは同ポイント、勝利数からアロンソという大接戦。今後の争いがいよいよ激しくなりそうです。
レース自体は予想された雨もなく、クラッシュに伴うセーフティカーの導入もない、落ち着いた展開。このほんのわずかなミスすら許されないモナコのコースで、２台しかクラッシュしなかったという事実がF1ドライバーの驚異的な集中力を示しています。
展開は序盤飛び出したアロンソ、ハミルトン、マッサ、フィジケラの２ストップ勢がそのまま上位に残る形となりました。その後ろは１ストップ+ソフトタイヤという作戦を選んだハイドフェルドが２ストップのロズベルグを押さえ込み、その後ろは繋がった状況。この辺りから後ろで２ストップを選んだロズベルグやホンダ勢は結局速いペースでは走ることができず、下位に沈むことになりました。
１６位スタートのライコネンは、バトンにずっと引っかかった上に、ハイドフェルドのピット後にさらに引っかかるという不運も重なり、かろうじて８位１ポイント。チャンピオンシップではアロンソから１５ポイントと少し苦しい状況に追い込まれてきました。
５位以下は、きっちり１ストップを決めたクビサとハイドフェルドのBMW勢、そして気が付いたら上位にいたブルツが７位で今季初ポイントを獲得。９位には終わりましたが、トロロッソのスピードも更迭説が流れる中で結果を残しました。
ここでマクラーレンが見せた圧倒的な速さが残りも続くのか、それともフェラーリが逆襲に転じるのか、チャンピオンシップは新しいフェイズに入りそうなモナコでした。
