F1 ハンガリーGP決勝

ハミルトンの優勝は予想通りですが、ライコネンがあそこまで食い下がったのは予想外でした。
ラスト数周のハミルトンvsライコネンの優勝争い、ハイドフェルドvsアロンソの表彰台争いには見どころがありましたが、さすがに抜けないハンガロリンクでは今のF1にオーバーていくは厳しいのか。ファイナルラップで叩き出したファステストにライコネンの維持は見ましたが、相変わらず盤石の安定感を見せつけるハミルトンは崩れませんでした。そして3位争いもハイドフェルドが粘り切って決着。BMWクビサも5位と見事に3ストップ作戦を成功。3番目のチームの座は揺らぎそうにありません。
その後ろでは、ラルフ6位、ロズベルグ7位とトヨタエンジン勢がしっかりポイント獲得。ラルフはここにきて引退危機から一変、調子を上げてきました。反対にトゥルーリが沈んでいくのは、マシンの好みが正反対ともいわれるこのドライバーラインナップの限界なのか。そして8位に滑り込んだのはコバライネン。ここにきてフィジケラをしのぐ実力を示し始めて、来年のシートも守り切れるか。
そして今回不可解だったのはマッサ。中団スタートからポジションを上げるどころかスーパーアグリの琢磨に抑え込まれ、結局13位でのフィニッシュは抜きにくいコースだけのせいではないでしょう。勝ちパターンに持ち込めない時のマッサの脆さというのは、チャンピオンシップではかなりの弱点な気がします。
逆に安定感抜群のハミルトンは、これでチャンピオンシップでも再びアロンソを引き離し首位をキープ。ここからも大崩れは考えにくいだけに、ルーキーでチャンピオンという可能性がいよいよ高まってきたといえるのではないでしょうか。