最近、距離を取っていようが、こちらから近づこうが、気がついた時にすぐ側にあるのが沼だということが分かってきました。沼は事故。
ということで、去年から引き続きのものも、思いがけず沈んだものも、今まさに触れたところのものも含めて、今年の10の沼を。
1.HiGH&LOW
何もかもが想定外だったんですけど、気がついたら落ちていましたね、ハイロー。まさに今年最大の大事故。EXILEというかLDHと関わりのない人生を歩んでいる気がしていたんですが、本当に世の中何が起きるかわからないしぶっちゃけ今も分かっていないので、可能性を捨てることが人生を狭くするのだと実感しております。
事の起こりはTLのオタク近辺にじわじわと勢力を拡大していたハイロー勢が、一様に何がキメたとしか思えないようなハマり方をしていて、これ知ってるよキンプリとかで見たやつじゃんと思っていた夏の終わりのこと。そして丁度公開されたTHE MOVIE2を見に行って、これ……面白いぞ……? と思って気がついたらドラマシーズン1、シーズン2、MOVIE1、RED RAINと見ていそいそとMOVIE3公開を待っていましたね。怖い。
いやほんと、俺が考えた最高に燃えるシーンと最高にかっこいいアクションと最高の関係性みたいなのが、ものすごい勢いと金のかかった映像とLDHの人々の高い身体能力と顔の良さで迫ってくるんですよ。完全にジャンプの実写みたいな、そんなノリで、勢力紹介とチームごとのテーマソングだけでもうね。達磨一家最後まで何だかよくわかんなかったけど滅茶苦茶格好いい……。そして細かいことは気にしないでいいと思ってたんですけど、それ回収するか!! みたいな美しい伏線回収がMOVIE3で決まったので(大量の突っ込みどころは残りつつ)完敗ですね。スモーキーがもうマジね……RUDEの子たちがね......。
とりあえず、ガルパンとかラブライブとかのノリが好きな人は見るといいと思います。魂はだいたい一緒だ。つまりここのところのオタクが大好きなやつだ。
HiGH&LOW THE MOVIE 2 END OF SKY - FULL MOON PRAYER
HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSION - FULL MOON PRAYER
2.貴族探偵
お前来年嵐の相葉くんが主演の月9ドラマにハマるよって去年言われたら一笑に付してたと思うんですけど、なんか麻耶雄嵩が月9でドラマ化というそれ自体がウルトラCみたいな現象が起きて、しかもそれが最高の出来だったらやぶさかではないですよね。相葉くんの貴族さま、大変お美しゅうございました。
ということで、まさかの麻耶雄嵩月9。原作を大幅改編で2冊分通じて女探偵を主役に仕立て、オリキャラ大量投入にトリックまで改変した上でドラマに横串のストーリーを通すという、普通に考えたら原作ファン的にはお通夜になることを原作ファンの熱狂に変えたスタッフの手腕がもうほんと素晴らしかったです。だってもう1話見た時点でだいぶ改変されてるのに、あまりにも麻耶みが高くて狼狽したからね、これ。
その後もシーズン通した大トリックまで期待を裏切らずに、麻耶ミステリっぽさをドラマで体現してくれる最高の出来でした。特に映像化不可能と言われた「こうもり」を、映像化不可能であることと原作改変ありなことを逆手に取って、既読者こそを混乱のるつぼに叩き落とすあの構成、TV放送という媒体まで含めて完璧にハマっていて、神がかっていたと思います。
ありがとうスタッフありがとうメルカトルもドラマ化してくれ。
3.プリンセス・プリンシパル
プリンセス・プリンシパル I (特装限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2017/09/27
- メディア: Blu-ray
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劇伴が梶浦由記で、梶浦さんがとにかくシナリオが面白いと放送前から大プッシュしていたのでかなり期待値高めで待っていたオリジナルアニメだったのですが、高い期待値すら軽々と超えてきて、これ好き……ってなりました。ほんと趣味。
壁に分断された霧の街ロンドンを舞台にした少女スパイたちのアクションもの、そしてスチームパンク。1話でのケイバーライトを使った大アクションに、スパイの「嘘」をテーマに苦味の残るストーリー、そして鳴り響く梶浦サウンドでもうこれはと思っていたのですが、本当にハマったのは2話。時系列を遡ってのプリンセスとの出会いの話。
プリンセスの得体のしれなさ、アンジェとの過去の謎でこの時点で相当面白かったのですが、二人の過去が明かされた後に見返すとまたね、これがね、全然違うんですよ......。壁に引き裂かれた訳ありの2人が、あそこで姫とスパイとして再会して何を思ったのか。そしてプリンセスの過去を踏まえて発売されたキャラソンを聞くともう。
仲間同士でも嘘を抱えながら少女たちの間に芽生えた絆に、これは絶対に誰か死ぬんだろうと思わせるビターな展開が終盤に向けて加速する中でも、もうご都合でかまわないから生きてくれと思わさせられるくらいに、気がつけば思い入れを持っていました。
ラストは2人の物語としては綺麗に終わっていて、2期でこれ以上のものが見られるとは思わないけれど、でも2期が見たい……というこの悩ましい感じ。とりあえずブルーレイをマラソンしながら待っています。
4.アイドルマスター シンデレラガールズ
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER EVERMORE
- アーティスト: V.A.
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2017/02/08
- メディア: CD
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アイマスはミリオンもSideMも好きで、CDは聞いているしライブにも行くのですが、ただ私が好きなのはシンデレラなんだなと改めて思った今年でした。正直全部は追いきれてなくて、どのキャラがとか、どの曲がということでもなくて、それでもシンデレラガールズというコンテンツを推しているこの感じ。
今年は初めてのライブツアーを駆け抜けていったことが印象的でした。シンデレラガールズのライブという型が、どこの場所でも、誰が出演者でも実現できる完成形に到達したという感じのツアーで、更にあそこに色々付け足したり、新しい試みが披露されたりするだろう次のライブも楽しみです。
あと、デレステを多少回してもいいと思いながら遊んでいたら、課金額がちょっとびっくりしたので反省はしたい。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! 宮城1日目5/13 @ LV - FULL MOON PRAYER
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 5thLIVE TOUR Serendipity Parade!!! - FULL MOON PRAYER
5.大橋彩香
TVアニメ『ナイツ&マジック』ED主題歌「ユー&アイ」(彩香盤)(DVD付)
- アーティスト: 大橋彩香,畑亜貴,家原正樹
- 出版社/メーカー: ランティス
- 発売日: 2017/08/02
- メディア: CD
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相変わらず、ふーたそ!(飼い猫)、ペペロン!、イケメン!(二次元)と叫んでいるうちの推しですが、今年は確かな成長を見せながら、本当に楽しそうに仕事していたなあというのが、最大にして最高の良かったことだったなと思います。役者としてアーティスト活動をすることが明確に形として見えてきた1stツアー。今年も主役を幾つかもらっていたアニメへの出演。私は見れなかったのですが朗読ライブもあり、引き続きのラジオも新たに始まった一人喋りラジオもありで、きっと充実していたんだろうなあと。
そしてバンドリの武道館。センターステージだったので丁度ドラムを叩いている背中が見える位置にいて、ああなんて頼もしく、なんて尊いんだ……と。
大橋彩香 1stワンマンライブTOUR2017 OVERSTEP!! 3/5 @ 豊洲PIT - FULL MOON PRAYER
BanG Dream! 4th☆LIVE Miracle PARTY 2017! at 日本武道館 8/21 - FULL MOON PRAYER
6.Linked Horizon
あらゆる意味で作品愛が重すぎる二次創作アルバムをリリースし、サンホラを含めても過去最大規模の全国ツアーで、後ろにアニメ映像を背負いながら歌、なんなら本人と作品キャラのコラボグッズが生まれるという、進撃の巨人オタクの到達した極地みたいなことを全て公式としてやっていた今年のRevo団長。
作品のキャラクターをフィーチャーした楽曲群も素晴らしかったのですが、最新話を連載で読んで、来るアニメ二期のエレンへ掛ける言葉を探すという同人誌の前書きか後書きみたいな「二ヶ月後の君へ」が最高でした。勢い余ってこの先のアニメがどうなるかも、ましてやタイアップなんてどうなるかわからないままに「燃え尽きるその軌跡は僕が全て必ず詩にする」って歌ってるのがもうね……。
7.魔法陣グルグル
魔法陣グルグル 1( イベントチケット優先販売申込券 ) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: KADOKAWA メディアファクトリー
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: Blu-ray
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長く生きていると良いこともあるんだなとしみじみ感じたグルグル3回目のアニメ化。小学生の頃に初めて自分で買ったマンガが、まさか2期から17年、1期からは23年越しにアニメ化されて、原作の最後まで見られるなんてそんなもう感謝しかないですよね……。しかもこれが素晴らしい出来で。
2クールで原作全部を消化しようとして、かなり駆け足だったりカットされていたりはするのですが、グルグルらしいアニメになっていたし、本当に今見ても面白くって最高でした。ありがとう世界。ありがとうスタッフ。捨てたもんじゃないな人生
あと、当時から今に至るまでジュジュが好きなことがぶれていなかったので、三つ子の魂は本当に百まで行くものなんだなと深く納得した次第です。
8.西澤幸奏
ロック路線! ギター少女! めっちゃいいじゃん!! と思っていた去年から、今年放たれた1stアルバムが予想を遥かに超えてゴリゴリのロックだったからもうテンションが弾けましたよね。本当にいいアルバムでした。「Break Your Fate」→「Shark」→「Gemini」の頭3曲でブチ上がる未来しか見えないところに、1stライブもこの曲順でやってくれてもう最高でした。あと前がモッシュで大変なことになっていようが煽り続けるのすごいなって。
あとは、鈴木このみと「空色デイズ」をカバーしたアニサマだとか、ANIMAXの「青空のナミダ」とか、AnisonDaysの「遥か彼方」とか、ギターかき鳴らしながらのカバー曲が結構好きです。まだまだこれからな部分も多いので、この先がますます楽しみ。
西沢幸奏 1st LIVE "Break Your Fate" 4/30 @ 赤坂BLITZ - FULL MOON PRAYER
9.Kalafina
Kalafina Arena LIVE 2016 at 日本武道館 [Blu-ray]
- アーティスト: Kalafina
- 出版社/メーカー: SE(SME)(D)
- 発売日: 2017/01/18
- メディア: Blu-ray
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ここ数年の挑戦が花開いた9周年だったなあと思います。ちょっとイベントが重なって行けなかったツアーのブルーレイを見ても思ったのですが、普段よりも自由にできる部分が多いアコースティックライブの方でそれが爆発していた感じ。
元々のプロジェクトとしての出発点でもあった梶浦由記がつくるKalafinaの音楽世界の1つのパートから、この3人が歌で表現をするユニットへ。オペラシティで聞いたアコースティック、歌の迫力に圧倒されました。デビュー時からずっと追いかけてきたけれど、もしかしてこの人たちはとんでもないユニットになったのではと、思うくらいに。
Kalafina Acoustic Tour 2017 ~"+ONE" with Strings~ 12/3 @ 東京オペラシティコンサートホール - FULL MOON PRAYER
10.ヒプノシスマイク
ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-
- アーティスト: Division All Stars
- 出版社/メーカー: King Records
- 発売日: 2017/11/03
- メディア: MP3 ダウンロード
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声だけで表現をする声優と、言葉で表現をする日本語ラップ。どう考えても相性は悪くないのに、なんで誰もその組み合わせに気が付かなかったんだろうという企画。
作り手側の前のめりな感じと本気なクオリティの楽曲、そしてラップ×声優という新しい組み合わせがまだ見ぬ何かを生み出しそうな感じ、これ今追いかけると絶対楽しいやつだという気配が滅茶苦茶漂っています。
今のところ新宿が好きです。あのCDの3曲本当に中毒性がある……。
その他
本とマンガは別エントリで上10個以外に今年印象的だったものとかを。
ライブ/イベント
ちょっと待ってこれ凄いぞとなったのは横アリのワルキューレ。生バンドであの難しい楽曲を踊りながらハモるのはびっくりしました。本当に良いライブだった。JUNNAとダブルエースを張っていた鈴木みのりのソロ活動も期待しています。シンデレラにも来ましたし。
あと今年はアニサマがめちゃくちゃ楽しかったです。特に1日目が最高でした。やっぱりアニサマなんだなと。フェス系だとリスアニのLiSAとKalafinaのツーマンが流石! という感じのライブで素晴らしかった。それから相変わらず死にそうに楽しいZAQとか、SideMの幕張も気持ちの見えるライブで大変良かったです。
あとはカラオケMAXという声優がカラオケをするイベントがあんなに楽しいとは思わなかった。特にとっとさんのデーモン閣下と一人テニミュ、最高でした。そうかこういうイベントもありなんだなあと。
音楽
さユりの「ミカヅキの航海」が最高でした。あの息詰まるような感じと見える若さ。吐き出すように、訴えかけるように、ギターを抱えて歌うの、好きです。ドームシティのライブも良かった。
岸田教団の「LIVE YOUR LIFE」は岸田教団にこんなの持ってこられたらもうねという「LIVE OUR LIFE」が本当に、噛みしめるほどに良い曲で……。
あとはOLDCODEXの「they go, Where」がラウドさとキャッチーさのバランスが凄く取れていて好き。内田彩「ICECREAM GIRL」、TrySail「TAILWIND」も良かったです。
曲ではバンドリポピパの「Time Lapse」「夏のドーン!」がガールズバンドの好きなやつはこれ!! という感じでたいへんよろしかったです。キャラソンだとミリオンの「Sweet Sweet Soul」のかわいい×ラップもすごい好き。あとは、思わず息を呑むようなAimerの「花の唄」や、竹内まりや曲を完全に歌いこなしていた早見沙織「夢の果てまで」、出す曲出す曲ハイクオリティだったfhanaの「青空のラプソディ」の開放感も良かったです。それと、相坂優歌のちょっと外れたところでツボを抑えてくる感じに、来年発売のアルバムとても期待していたり。
あとは、TV放送でキントリをみて生バンドの小倉唯の破壊力がヤバいことに気がついた今年でもありました。カラオケだとお人形みたいな印象があったのですが、生バンドだと最高のバランスで色づいてくるのヤバいなと。「ガーリッシュエイジ」が素晴らしすぎたのでみんな一度見てみてください。
アニメ/映画
アニメはラブライブサンシャインの二期が、μ'sを追いかけて始まった高海千歌とaqoursの物語を、完全に自分たちの物語にしていく作品になっていて素晴らしかったです。廃校が決まって、そこからラブライブに優勝して名を刻もうとなっていく流れも熱かった。
SideMのアニメは本当に丁寧に上品に作られていて、突き抜けるような破壊力はないけれど素晴らしいアニメ化だったなと。少女終末旅行は静かに終わっている終末世界で、一見穏やかな二人旅の向こうに見える「絶望と仲良くする」感じがとても好み。マンガでも取り上げた小林さんちのメイドラゴンや、メイドインアビスも良かったし、もう圧倒的に頭が悪くて最高だった「アイドル事変」も毎週楽しかったです。
映画ではやはりキンプリの続編であるキンプラが、あの勢いで駆け抜けていって最高でした。人が王になる瞬間を我々は見てしまった。あとガルパンの最終章もまだ1話ですが相変わらずな感じで面白かったです。それからローグ・ワンがスターウォーズEp.4直前を描いた物語としてこれ以上にない最高の映画でした。めっちゃ良かった。そしてEp.8については私の中で限りなくナシに近い審議中です……。
スポーツ
F1は今年こそ行けるぞフェラーリ! から、夏すぎての「Vやねん! フェラーリ!!」までの流れがなんともはや。お家芸の内部のゴタゴタまで出てきて、来年大丈夫かなと。そして大丈夫ではなかったマクラーレン・ホンダはドタバタの末に離婚が成立して来年はマクラーレン・ルノーとトロ・ロッソ・ホンダに。まあ来年はシャーシはトップレベルと豪語し続けてきた真価を見せてもらいましょうという感じで。
あとインディ500の佐藤琢磨の優勝は本当に良かった。まさかインディ500で日本人が勝つのを生きているうちに見られるとは思っていませんでした。感動。
プロレスは相変わらず新日本を見ていて、オカダvsケニーがやっぱり凄かったなあと。G1は内藤が勝つべくして勝ちましたが、スーパーJr、タッグリーグといいバラエティ豊かな選手が見れてついつい全部見てしまいます。マーティ・スカルがめっちゃ好き。あとはヤングライオンもどんどん出てきて、新日は黄金時代になりつつあるのかなとか。
阪神は戦力にしてみれば頑張ったように思いますが、良かった所もあれえと思うところもある一年でした。中継ぎ陣の充実は本当に素晴らしかったです。若手が出てきているようでもう一つブレイクしきれていない今の状況、来年こそは打ち破っていかないと流石に福留、鳥谷、糸井、メッセ任せではそろそろ厳しかろうという気も。